15
04月 2017

海は燃えている イタリア最南端の小さな島(4/15~)

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4/15~


ぼくたちは生きている。 悲劇のすぐそばで。

監督:
 ジャンフランコ・ロージ
製作:
 ドナテッラ・パレルモ
 ジャンフランコ・ロージ
 セルジュ・ラルー
 カミーユ・レムル

ベルリン国際映画祭金熊賞受賞
第89回アカデミー賞🄬長編ドキュメンタリー賞ノミネート!! 他。 


ランペドゥーサ島-------
アフリカ大陸にもっとも近いイタリア最南端の小さな島

12歳の少年サムエレは、友だちと手作りのパチンコで遊び、島の人々はどこにでもある毎日を生きている。
しかし、この島には彼が知らないもうひとつの顔がある。アフリカや中東から命がけで地中海を渡り、ヨーロッパを目指す多くの難民・移民の玄関口なのだ。島の人口約5500人に対して、5万人を超える難民・移民がランペドゥーサ島へやってきている。島には巨大な無線施設が建ち、港には数多くの救助艇が停泊している。ひとたび難民たちが乗った船から救難要請の連絡が入ると、無線が飛び交い、ヘリコプターが飛び立つ。夜の海を照らすサーチライトが難民たちを探している。

そんな緊迫した様子とは対照的に、島の日常は流れていく。家々のラジオからは音楽が聞こえ、漁師は海へ出かけ、雷の日には老女は家で刺しゅう糸に針をとおす。同じ島にありながら、島の生活と難民たちの悲劇は決して交わることがない。両者を結ぶのは、島でたったひとりの医師のみ。
島の人たちを診察する傍ら、島にやってきた多くの難民たちの検診や死にも立ち会う。
彼は言う「こうした人々を救うのは、すべての人間の務めだ。」

少年サムエレにも変化が起こり、左目の弱視が見つかる。右目を塞いで左目の動きを上げていくために矯正メガネをつけることになる。それはまるで、今まで見えていなかったもうひとつの目で、未知の世界を見るかのように──。

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『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』
ジャンフランコ・ロージ監督最新作
難民のいる世界を静かに見据える、衝撃のドキュメンタリー

前作『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』で2013年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)を受賞したジャンフランコ・ロージ監督が、次にカメラを向けたのはひとつの島だった。難民危機の最前線、ランペドゥーサ島。ある国際映画祭で上映する短編を撮影するために島に入ったロージ監督は、ニュースでは描かれない複雑な世界を目の当たりにし、たった数分の映画に収めることは不可能だと悟る。そして、島に暮らすたったひとりの医師から聞いた難民救援の現状や、少年サムエレとの出会いをきっかけに、『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』の製作を決意。島へ移り住み、ランペドゥーサの人々と時を共有しながらゆっくりカメラを回し、島の“真の姿”を描き出した。自然の中で無邪気に遊ぶ少年サムエレの笑顔、過酷な海の旅を経て島にやって来た難民の涙。小さな島の中には死があり、そして、生がある。美しく詩情溢れる映像と共に描かれるそれぞれのストーリーがドラマチックに心を揺さぶる、静かな衝撃作。

本作は、2016年度のベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を獲得。ロージ監督は、二作連続で世界三大映画祭の最高賞を受賞しただけでなく、ベルリン、ヴェネチアと、ドキュメンタリー映画で初の最高賞を受賞するという快挙を成し遂げた。審査員長のメリル・ストリープは「現代を生きる私たちに必要な映画。この映画が世界中で公開されるためならどんなことでもする」と力強く本作を応援している。また、当時のイタリア首相マッテオ・レンツィも、2016年3月に行われた移民政策が議題のEU首脳会談にて、「人々を、数ではなく、ひとりひとりの人間として描いている。この映画を観たら、違った視点での議論ができるはず」と、本作のDVDを27人の全首脳に手渡したという。その後も、本作はアカデミー賞®外国語映画賞イタリア代表、ドキュメンタリー部門ショートリストと2部門に選出。世界中の映画祭を席巻中だ。

01
04月 2017

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(4/1~)

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4/1~


現代の戦争 衝撃の実態

監督:
 ギャビン・フッド
出演:
 ヘレン・ミレン
 アーロン・ポール
 アラン・リックマン
 バーカッド・アブディ
 ジェレミー・ノーサム

罪なき少女を犠牲にしてまでも、テロリストを攻撃すべきか
正義とモラルを問う衝撃のラスト

イギリス、ロンドン。軍の諜報機関の将校キャサリン・パウエル大佐(ヘレン・ミレン)は、国防相のフランク・ベンソン中将(アラン・リックマン)と協力して、アメリカ軍の最新鋭のドローン偵察機を使い、英米合同テロリスト捕獲作戦を指揮している。

上空6000メートルを飛んでいる空の目であるリーパー無人航空機が、ケニア・ナイロビの隠れ家に潜んでいるアル・シャバブの凶悪なテロリストたちをつきとめる。その映像が、イギリス、アメリカ、ケニアの司令官たちがいる会議室のスクリーンに映しだされるが、彼らが大規模な自爆テロを決行しようとしていることが発覚し、任務は殺害作戦へとエスカレートする。

アメリカ、ネバダ州。米軍基地では、新人のドローン・パイロットのスティーブ・ワッツ(アーロン・ポール)が、パウエル大佐からの指令を受け、強力なヘルファイアミサイルの発射準備に入る。だが、破壊準備に入ったその時、殺傷圏内にパン売りの幼い少女がいることがわかる。
予期せぬ民間人の巻き添え被害の可能性が生じたため、軍人や政治家たちの間で議論が勃発し、少女の命の行方がたらい回しにされる。キャサリンは、少女を犠牲にしてでもテロリスト殺害を優先しようとするが――。

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80人の命か、1人の少女の命か。
その時、世界が涙し震えた。

102分間の凄まじい緊迫感!
世界に警鐘を鳴らす現代のドローン戦争の衝撃
「ハートロッカー」「ゼロ・ダーク・サーティ」に続く問題作。

アカデミー賞(C)女優ヘレン・ミレン主演、監督は『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』のギャヴィン・フッド、コリン・ファースがプロデューサーを務める。アーロン・ポール、アラン・リックマンが共演。現代のドローンの戦争の実態を描く、衝撃の軍事サスペンス。

01
04月 2017

エゴン・シーレ 死と乙女(4/1~)

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4/1~


愛も、命さえも、この絵に捧げて―

監督:
 ディーター・ベルナー
出演:
 ノア・サーベトラ
 マレシ・リーグナー
 ファレリエ・ペヒナー
 

クリムトと並び世紀末ウィーン美術史に燦然と輝くエゴン・シーレ エロスとパッションを描き、28年の生涯を駆け抜けた天才画家名画「死と乙女」に秘められた愛の物語が今、明かされる

第一次世界大戦末期のウィーン。天才画家エゴン・シーレはスペイン風邪の大流行によって、妻エディットとともに瀕死の床にいた。そんな彼を献身的に看病するのは、妹のゲルティだ。――時を遡ること、1910年。美術アカデミーを退学したシーレは、画家仲間と“新芸術集団”を結成、16歳の妹ゲルティの裸体画で頭角を現していた。そんなとき、彼は場末の演芸場でヌードモデルのモアと出逢う。

褐色の肌を持つエキゾチックな彼女をモデルにした大胆な作品で一躍、脚光を浴びるシーレ。その後、敬愛するグスタフ・クリムトから赤毛のモデル、ヴァリを紹介されたシーレは、彼女を運命のミューズとして数多くの名画を発表。幼児性愛者という誹謗中傷を浴びながらも、シーレは時代の寵児へとのし上がっていく。しかし、第一次世界大戦が勃発。シーレとヴァリの愛も、時代の波に飲み込まれていく――。

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魂を揺さぶる鮮烈な作風で独特の美とエロスを描き、
28年の生涯を駆け抜けた天才画家エゴン・シーレ。
スキャンダルとエゴイズム、そしてシーレをめぐる女たち

エゴン・シーレを演じるのは、モデル出身の新人ノア・サーベトラ。美男のプレイボーイとして知られ、生涯のパートナーとも目されたヴァリを棄て、良家の子女を妻に迎える非情でいて野心的なシーレを、眼を奪う白皙の美貌とともに説得力たっぷりに演じた。監督ディーター・ベルナーはかつてミヒャエル・ハネケ監督の『セブンス・コンチネント』で主役を演じたことのある異色のキャリアの持ち主。俳優出身の監督らしく、新人サーベドラの魅力を引き出し、鮮烈なデビューを飾らせた。
シーレ「ヴァリの肖像」「横たわる女」やセセッシオンのクリムト「ベートーベン・フリーズ」など十数点の名画が映画全編にわたり効果的に映し出されるのも見逃せない。エゴン・シーレ没後、約100年。今なお、多くの画家やアーティストに多大なインスピレーションを与え続けるシーレの伝説、そして最高傑作「死と乙女」に秘められた愛の物語が今、明らかになる――。


25
03月 2017

MERU/メルー(3/25~)

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3/25~


理由がないから、夢がある。

監督:
 エリザベス・C・バサヒリィ
出演:
 コンラッド・アンカー
 ジミー・チン
 レナン・オズターク
 ジョン・クラカワー
 ジェニー・ロウ・アンカー
 

ヒマラヤ山脈メルー中央峰にそびえる岩壁“シャークスフィン”。
この難攻不落の直登ダイレクトルートに挑んで敗れた3人の一流クライマーたちが、
過去や葛藤を乗り越え、再び過酷な大自然に立ち向かっていく姿を描いた、
壮大なスケールの山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。

ビッグウォール・クライミング――それはリスクも見返りも大きい危険なギャンブル。聖河ガンジスを見下ろすインド北部のヒマラヤ山脈、メルー中央峰にそびえる“シャークスフィン”のダイレクトルートは、クライマーにとって究極の勲章となり得る難攻不落の岩壁。過去30年間、一人の成功者も出していない、もっとも困難な直登ルートだ。手ごわい難所が連なるこの6,500メートルの峻峰は、百戦錬磨のクライマーにとっても悪夢でしかなく、だからこそ挑戦意欲をかき立てる。90キロの登攀具や食料の入った荷物を背負いながら、雪と氷と岩に覆われた1,200メートルのテクニカルな山肌を登攀することは、チャレンジの入口でしかない。真のシャークスフィンが姿を見せるのはその先。それはクラックや足場がほとんど存在しない、垂直にそびえる花コウ岩。450メートルに及ぶ文字通りの“壁”だ。ベストセラーとなった『空へ―悪夢のエヴェレスト』の著者ジョン・クラカワーは言う。「メルーを制するにはアイスクライミングが巧いだけでは駄目だ。高度に強いだけでもダメ、ロッククライミングの技術だけでも足りない。これまで多くの優秀なクライマーたちがその壁に挑み、敗れてきた。それは今後も変わらない。メルーはエヴェレストとは違う。シェルパを雇ってリスクを人任せにはできない。まったく別次元のクライミングなんだ」。

2008年10月、コンラッド・アンカー、ジミー・チン、レナン・オズタークの3人はメルー峰へ挑むため、インドに到着した。7日間のはずだった登山は、巨大な吹雪に足止めされ、20日間に及ぶ氷点下でのサバイバルへと変貌。過去の多くのクライマーたちと同じく、彼らの挑戦は失敗に終わった。難攻不落の山頂まで残りわずか100メートルのところで。
敗北感にまみれたアンカー、チン、オズタークの3人は、二度とメルーには挑まないと誓い、普段の生活へ戻っていく。ところが故郷へ帰ったとたん、肉体的にも精神的にも苦しい数々の苦難に見舞われる。一方、心の中のメルーの呼び声が止むこともなかった。そして2011年9月、コンラッドは2人の親友を説得し、シャークスフィンへの再挑戦を決意。それは前回以上に過酷なチャレンジとなった……。
友情、犠牲、希望、そして人間の奥底に眠る、原始的な冒険心について描いた、壮大なスケールの映像美で綴られる山岳ヒューマン・ドキュメンタリー。

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25
03月 2017

宇野重吉出演映画週間(3/25~3/31)

CATEGORYお知らせ
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第9回 宇野重吉演劇祭 
宇野重吉顕彰事業
 宇野重吉 出演映画週間(3/25~3/31)
~福井が生んだ日本演劇界の巨星「宇野重吉」。銀幕の輝きが蘇る!~

『オープニング』
3月25日(土)
10:40~
 実行委員長 中尾光太 挨拶
 ゲスト 米倉日呂登氏(米倉斉加年氏 子息・演出家・俳優) 挨拶

『愛妻物語』
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3月25日~27日
11:00~
19:00~

『金環蝕』
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3月28日~31日
11:00~
19:00~

※2作ともフィルム上映となります

(料金)
前売り券
 一般 1,000円 学生300円
前売り通し券
 一般 1,500円 学生500円
※当日券(メトロカード割引あり)
 一般 1,600円 大学生 1,300円 高校生以下 1,000円

(関連イベント)
シンポジウム 【宇野重吉演劇の継承】(仮)
3月25日 14:00~16:30(予定)
コメンテータ 米倉日呂登氏
会場 ハピリン4Fボランティアセンター

宇野重吉写真パネル展
3月25日~31日
会場 ハピリン4Fボランティアセンター


主催:宇野重吉演劇祭実行委員会
共催:福井新聞社
後援:福井県 福井県教育委員会 福井市 福井市教育委員会 NPO法人福井芸術・文化フォーラム
18
03月 2017

アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男(3/18~)

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3/18~


アウシュビッツ裁判へと繋がる“極秘作戦”が半世紀を経て初めて明かされる

監督:
 ラース・クラウメ
出演:
 ブルクハルト・クラウスナー
 ロナルト・ツェアフェルト
 セバスチャン・ブロムベルグ
 イェルク・シュットアウフ
 リリト・シュタンゲンベルク
 

これは復讐ではない、正義と尊厳を賭けた闘いだ

1950年代後半のドイツ・フランクフルト。ナチス戦犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーのもとに逃亡中のナチス親衛隊中佐・アイヒマン潜伏に関する手紙が届く。アイヒマンの罪をドイツの法廷で裁くため、国家反逆罪に問われかねない危険も顧みず、その極秘情報をモサド(イスラエル諜報特務庁)に提供する。しかしドイツ国内に巣食うナチス残党による妨害や圧力にさらされたバウアーは、孤立無援の苦闘を強いられていくのだった……。

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ドイツ映画賞 最多6部門受賞

 第二次世界大戦でアドルフ・ヒトラー率いるドイツが敗北すると、数多くの重要戦犯が海外へ逃亡し、ナチス・ハンターによる執拗な追跡作戦が繰り広げられた。そのうち最も悪名高きナチス戦犯がアドルフ・アイヒマンである。戦時中に数百万人ものユダヤ人を強制収容所へ送り、ユダヤ人問題の最終解決=ホロコーストの中心的役割を担ったアイヒマンは、1960年に潜伏先のアルゼンチンでイスラエルの諜報機関モサドに拘束され、翌1961年にエルサレムの法廷へと引きずり出された。
 ドイツの気鋭監督ラーズ・クラウムが完成させた『アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男』は、モサドによる捕獲作戦を実現へと導いた陰のヒーローというべきひとりのドイツ人にスポットを当てた実録ドラマだ。その男の名はフリッツ・バウアー。歴史上極めて重要なこの人物は、いかにして消息不明のアイヒマンを発見し、追いつめていったのか。長らく封印されていた極秘作戦の裏側の真実を濃密かつサスペンスフルなタッチで描ききり、権威あるドイツ映画賞で作品賞、監督賞、脚本賞など6冠に輝いた話題作である。

11
03月 2017

ヒトラーの忘れもの(3/11~)

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3/11~


大人たちが残した 理不尽な任務。
少年たちが見つけるのは、憎しみか明日への希望か---

監督:
 マーチン・ピータ・サンフリト
出演:
 ローラン・モラーラスムスン
 ミケル・ボー・フォルスガード
 ルイス・ホフマン
 エーミール・ベルトン
 オスカー・ベルトン

第二次大戦直後のデンマーク。ナチが埋めた200万個の地雷を撤去したのは、異国に置き去られたドイツの少年兵たちだった―
 
2017年アカデミー賞®外国語映画賞デンマーク代表
2015年東京国際映画祭、2016年デンマーク・アカデミー賞、2016年デンマーク映画批評家協会賞、2016年ロッテルダム国際映画祭観客賞


帰郷を夢見る少年と 揺れる指揮官 
悪夢の中で築かれる絆は、希望となる―

1945年5月、ナチス・ドイツによる5年間の占領から解放されたデンマーク。ドイツ軍が海岸線に埋めた無数の地雷を除去するため、捕虜のドイツ兵たちが駆り出された。セバスチャン、双子のヴェルナーとエルンストらを含む11名は、地雷を扱った経験がほとんどない。彼らを監督するデンマーク軍のラスムスン軍曹は、全員があどけない少年であることに驚くが、初対面の彼らに容赦ない暴力と罵声を浴びせる。

広大な浜辺に這いつくばりながら地雷を見つけ、信管を抜き取る作業は死と背中合わせだった。少年たちは祖国に帰る日を夢見て苛酷な任務に取り組むが、飢えや体調不良に苦しみ、地雷の暴発によってひとりまたひとりと命を落としていく。そんな様子を見て、ナチを激しく憎んでいたラスムスンも、彼らにその罪を償わせることに疑問を抱くようになる。とりわけ純粋な心を持つセバスチャンと打ち解け、二人の間には信頼関係や絆が芽生え始めていた。

やがてラスムスンは、残された任務をやり遂げて帰郷を願う少年たちの切なる思いを叶えてやろうと胸に誓うようになる。しかしその先には思いがけない新たな苦難が待ち受け、ラスムスンは重大な決断を迫られるのだった……。

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ナチス・ドイツが白い浜辺に残したのは地雷だけだったのか―?
砂の下に封印されていた 真実の物語

第二次大戦後のデンマークで、ナチが埋めた200万個以上の地雷を撤去したのは、大半が15歳から18歳のドイツ人少年兵だった。異国に置き去られた彼らは、母国の罪の償いを強いられるように危険な作業を命じられ、半数近くが死亡、もしくは重傷を負ったという。
デンマーク国内でも知られることのなかった残酷な史実を題材にした本作は、戦争の矛盾に満ちた現実を浮き彫りにし、観る者に問いかけてくる。

人は憎むべき敵を赦すことができるのか?
いかなる残酷な状況においても、生きるための希望を抱き続けることは可能なのか?
美しい海が広がる白い浜辺に残された“真実の物語”が、あなたの心を激しく揺さぶるだろう。

脚本・監督はデンマークの新鋭マーチン・サントフリート。一触即発の地雷除去シーンを生々しいスリルをみなぎらせて描く一方で、敵同士であるデンマーク人軍曹と少年たちの間に芽生える疑似親子のような絆を感動的に映し出す。数々のコントラストが強烈な印象を残す本作は、デンマークのアカデミー賞にあたるロバート賞で作品賞や監督賞を含む6部門を独占。世界各国の国際映画祭でも高く評価され、第28回東京国際映画祭ではラスムスン役のローラン・ムラとセバスチャン役のルイス・ホフマンが揃って最優秀男優賞を受賞した。

04
03月 2017

皆さま、ごきげんよう(3/4~)

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3/4~


幸せは少しずつ

監督:
 オタール・イオセリアーニ 「月曜日に乾杯!」「ここに幸あり」
出演:
 リュフュ
 アミラン・アミラナシビリ
 マチアス・ユング
 エンリコ・ゲッジ
 ピエール・エテックス
 

幸せは少しずつ 魅力的なキャラクターたちが奏でる極上のハーモニー

現代のパリ。アパートの管理人にして武器商人の男。骸骨集めが大好きな人類学者。ふたりは切っても切れない縁で結ばれた悪友同士。そんな彼らを取り巻くちょっとユニークな住人たち──覗きが趣味の警察署長、ローラースケート強盗団、黙々と家を建てる男、没落貴族、気ままに暮らすホームレス、そして、お構いなしに街を闊歩する野良犬たち。そんな中、大掛かりな取り締まりがはじまり、ホームレスたちが追いやられてしまうことに。緊急事態発生!
街の住人たちは立ち上がるが…。

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人生の達人オタール・イオセリアーニ監督の集大成的傑作!

フランス革命の時代、どこかの戦場、現代のパリ──時代や場所が違っても、人と人は繋がっている。変わることなく繰り返される日々の営み。争いや略奪、犯罪は決してなくなることはない。それでも、溢れるほどの愛や友情、希望がある。寒い冬の後には、必ず花咲く春がやって来る。明けない夜はない。そう、明日は今日よりも良いことが待っている。混沌とする社会の不条理を、反骨精神たっぷりのセンスの良いユーモアで、ノンシャランと笑い飛ばす。カンヌ、ヴェネチア、ベルリンなどで数々の賞を受賞し、世界各国でゆるぎない評価を得ているオタール・イオセリアーニ監督。日本でも、『月曜日に乾杯!』『ここに幸あり』のヒットで、熱狂的なファンを増やし続けています。そんな彼が、81歳にして軽やかに謳いあげた夢が詰まった人間賛歌。イオセリアーニ監督の集大成とも言える『皆さま、ごきげんよう』は、極上のワインのような豊饒な輝きを放つ傑作となりました。
たまらなく魅力的で愛すべきキャラクターたちが繰り広げるいくつものエピソードは、まるで絵本をめくるような楽しさに満ち溢れています。一見関係なく思える様々なエピソードは、しりとりのようにゆっくりと繋がって、ひとつの素敵な物語を作り上げます。そして、観る者に人生の本当の豊かさを気づかせてくれます。

25
02月 2017

雨にゆれる女(2/25~)

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2/25~


少女が奏でたのは、未来の音色。

脚本・編集・音楽・監督:
 半野喜弘
主演:
 青木崇高 × 大野いと
出演:
 岡山天音 / 水澤紳吾、伊藤佳範、中野順二、杉田吉平、吉本想一郎
 河野宏明、原田裕章、上田辰也、遊屋慎太郎、山田紗椰
 森尾寧仁、鶴町梨紗、森岡龍、地曵豪 / 十貫寺梅軒
 
第29回東京国際映画祭「アジアの未来部門」出品決定!!
音楽家 半野喜弘 初監督作


別人として生きる男、その前に突然現れた謎の女。
お互いを、愛してはいけないはずだった―

本名を隠し、〝飯田健次〞という別人としてひっそりと暮らす男。人との関わりを拒む彼の過去を知る者は、誰もいない。
ある夜、突然同僚が家にやってきて、無理やり健次に女を預ける。謎の女の登場で、健次の生活が狂いはじめる。
なぜ、女は健次の前に現れたのか。そして、なぜ、健次は別人を演じているのか。お互いに本当の姿を明かさないまま、次第に惹かれ合っていくふたり。しかし、隠された過去が明らかになるとき、哀しい運命の皮肉がふたりを待ち受けていた――。

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ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクー…… 
映画界の名匠たちを魅了してきた音楽家・半野喜弘
渾身の監督デビュー作

パリを拠点に、映画音楽からエレクトロニックミュージックまで幅広く世界で活躍する音楽家・半野喜弘。
その豊かな音楽によって、ホウ・シャオシェン、ジャ・ジャンクーなど世界の名匠たちを魅了してきた。半野監督にとって、音楽と映画は表裏一体。人間そのものや物語をより深く描くにあたり、自然と映画に挑戦しようと思うに至ったと語る。濃厚な色彩、優美な旋律、登場人物の息づかい…独自の芸術センスで現代の日本映画には稀な質感の映像を作り上げ、満を持して監督デビューを飾る。


青木崇高、初単独主演。
14年前、パリ。

偶然の出会いから生まれた運命の映画。
2002年、パリ4区。まだ俳優になる前の青木崇高は、旅行中にカフェで偶然見つけた日本人に声をかけた。意気投合したその相手は、半野喜弘だった。10年後、ふたりは東京で運命の再会を果たし、『雨にゆれる女』は生まれた。
初の長編単独主演作となる本作で、青木は別人として孤独に生きる主人公を繊細な演技で体現。『るろうに剣心』三部作などで知られる豪快なイメージとはかけ離れた、今まで見たことのない顔を見せている。ヒロインは、テレビ、映画、舞台と幅広く活躍中の若手女優、大野いと。健次を惑わす謎の女として大人の色香を漂わせ、新たな魅力を開花させた。
25
02月 2017

ポバティー・インク ~あなたの寄付の不都合な真実~(2/25~)

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2/25~


貧困援助がビッグ・ビジネスに?
あなたの”善意”が、誰かを傷つけているかもしれない

監督:
 マイケル・マシスン・ミラー
脚本:
 ジョナサン・ウィット


「貧しい気の毒な人たちのために手を差し伸べよう」「彼らは無力で何もできない」
そんなイメージを謳い、繰り広げられてきた営利目的の途上国開発は、今や数十億ドルに及ぶ巨大産業となっている。その多くの援助活動が失敗に終わり、援助の受け手がもともと持っている能力やパワーも損ないさえする。
私たちの「支援」がもたらす問題は?正しい支援のあり方とは?途上国とどう向き合うべきなのか?ハイチやアフリカを主な舞台に、“支援される側”の人たちの生の声を伝えるドキュメンタリー。


ハイチ米の悲劇
アメリカ―ハイチ間の自由貿易と農業政策は、かつて存在したハイチの米経済を滅ぼし、ハイチを自給不可能な状況へと追い込んだ。これについてクリントン元米国大統領は、「私が失敗を生んだ。誰のせいにもしない。この責任を背負って生きていく」と反省の弁を述べている。

ケニア、キベラスラムの起業家の苦悩
スラムの小さな商店の前に立つ起業家ジョシュア・オモガ。マイクロファイナンスがいかに発展途上国の支援となるか話題になったが、実際に彼のような起業家が直面する問題は資本不足よりも遥か奥深くにある。適切な所有権や法律が確立されてない環境で、ビジネスを成長させることは難しい。

競合は国際援助
ハイチ随一の太陽光パネル製造会社、エネルサは、ハイチ出身の起業家アレックス・ジョルジュとジャン=ロネル・ノエルによって設立された。彼らが直面する最大の問題は何か?それはハイチ地震後、チャリティーとして無料の太陽光パネルが大量に送られてくる中で、事業を継続することだった。