15
04月

海は燃えている イタリア最南端の小さな島(4/15~28)

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4/15~28


ぼくたちは生きている。 悲劇のすぐそばで。

監督:
 ジャンフランコ・ロージ
製作:
 ドナテッラ・パレルモ
 ジャンフランコ・ロージ
 セルジュ・ラルー
 カミーユ・レムル

ベルリン国際映画祭金熊賞受賞
第89回アカデミー賞🄬長編ドキュメンタリー賞ノミネート!! 他。 


ランペドゥーサ島-------
アフリカ大陸にもっとも近いイタリア最南端の小さな島

12歳の少年サムエレは、友だちと手作りのパチンコで遊び、島の人々はどこにでもある毎日を生きている。
しかし、この島には彼が知らないもうひとつの顔がある。アフリカや中東から命がけで地中海を渡り、ヨーロッパを目指す多くの難民・移民の玄関口なのだ。島の人口約5500人に対して、5万人を超える難民・移民がランペドゥーサ島へやってきている。島には巨大な無線施設が建ち、港には数多くの救助艇が停泊している。ひとたび難民たちが乗った船から救難要請の連絡が入ると、無線が飛び交い、ヘリコプターが飛び立つ。夜の海を照らすサーチライトが難民たちを探している。

そんな緊迫した様子とは対照的に、島の日常は流れていく。家々のラジオからは音楽が聞こえ、漁師は海へ出かけ、雷の日には老女は家で刺しゅう糸に針をとおす。同じ島にありながら、島の生活と難民たちの悲劇は決して交わることがない。両者を結ぶのは、島でたったひとりの医師のみ。
島の人たちを診察する傍ら、島にやってきた多くの難民たちの検診や死にも立ち会う。
彼は言う「こうした人々を救うのは、すべての人間の務めだ。」

少年サムエレにも変化が起こり、左目の弱視が見つかる。右目を塞いで左目の動きを上げていくために矯正メガネをつけることになる。それはまるで、今まで見えていなかったもうひとつの目で、未知の世界を見るかのように──。

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『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』
ジャンフランコ・ロージ監督最新作
難民のいる世界を静かに見据える、衝撃のドキュメンタリー

前作『ローマ環状線、めぐりゆく人生たち』で2013年度ヴェネチア国際映画祭金獅子賞(グランプリ)を受賞したジャンフランコ・ロージ監督が、次にカメラを向けたのはひとつの島だった。難民危機の最前線、ランペドゥーサ島。ある国際映画祭で上映する短編を撮影するために島に入ったロージ監督は、ニュースでは描かれない複雑な世界を目の当たりにし、たった数分の映画に収めることは不可能だと悟る。そして、島に暮らすたったひとりの医師から聞いた難民救援の現状や、少年サムエレとの出会いをきっかけに、『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』の製作を決意。島へ移り住み、ランペドゥーサの人々と時を共有しながらゆっくりカメラを回し、島の“真の姿”を描き出した。自然の中で無邪気に遊ぶ少年サムエレの笑顔、過酷な海の旅を経て島にやって来た難民の涙。小さな島の中には死があり、そして、生がある。美しく詩情溢れる映像と共に描かれるそれぞれのストーリーがドラマチックに心を揺さぶる、静かな衝撃作。

本作は、2016年度のベルリン国際映画祭で金熊賞(グランプリ)を獲得。ロージ監督は、二作連続で世界三大映画祭の最高賞を受賞しただけでなく、ベルリン、ヴェネチアと、ドキュメンタリー映画で初の最高賞を受賞するという快挙を成し遂げた。審査員長のメリル・ストリープは「現代を生きる私たちに必要な映画。この映画が世界中で公開されるためならどんなことでもする」と力強く本作を応援している。また、当時のイタリア首相マッテオ・レンツィも、2016年3月に行われた移民政策が議題のEU首脳会談にて、「人々を、数ではなく、ひとりひとりの人間として描いている。この映画を観たら、違った視点での議論ができるはず」と、本作のDVDを27人の全首脳に手渡したという。その後も、本作はアカデミー賞®外国語映画賞イタリア代表、ドキュメンタリー部門ショートリストと2部門に選出。世界中の映画祭を席巻中だ。

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