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04月 2017

ヒッチコック/トリュフォー(4/15~21)

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4/15~21



監督:
 ケント・ジョーンズ
出演:
 マーティン・スコセッシ
 デビッド・フィンチャー
 アルノー・デプレシャン
 黒沢清
 ウェス・アンダーソン

フランソワ・トリュフォーによるアルフレッド・ヒッチコックへのインタビューを収録し、「映画の教科書」として長年にわたって読み継がれている「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」を題材にしたドキュメンタリー。インタビューが行われた1962年当時のヒッチコックとトリュフォーの貴重な音声テープをはじめ、マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、黒沢清、ウェス・アンダーソン、リチャード・リンクレイターらヒッチコックを敬愛する10人の名監督たちにインタビューを敢行し、時代を超越したヒッチコックの映画術を新たな視点でひも解いていく。ニューヨーク国際映画祭のディレクターを務めるケント・ジョーンズがメガホンをとり、「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」の翻訳を手がけた映画評論家・山田宏一氏が日本語字幕を担当。

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トリュフォーとヒッチコックの最初の出会いは、1954年の冬、「カイエ・デュ・シネマ」誌のためのインタビューでのこと。そして、その8年後の1962年の春、トリュフォーはヒッチコックにインタビューを申し込む長い手紙をしたためる。インタビュー本出版の暁には、“あなたが世界中で最も偉大な監督であると、誰もが認めることになるでしょう”と宣言入りで。

長年、アメリカでの評価にフラストレーションを募らせてきたヒッチコックは、この若きフランス人監督からの手紙に歓びを隠さなかった。その返事には、手紙を読んで涙が出たと告白し、 トリュフォーからの申し出を快諾する旨を書き送っている。

こうして1962年8月13日、ヒッチコック63歳の誕生日にインタビューは始まった。ユニバーサル・スタジオの会議室にまる1週間こもって、通訳者ヘレン・スコットの助けを借りて行われたインタビューは、録音テープざっと50時間分にも及んだ。そのインタビューから膨大な音源を書き起こし、一作ごとに豊富なスチール写真やコマ撮りのイメージでヒッチコックのテクニックと映画理論を解説してゆく「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」は、4年後の1966年、フランスとアメリカで同時に出版。このヒッチコックを真の映画作家、芸術家として世界に認識させることに成功した伝説の映画本は、各国で翻訳され、世界中の若い映画作家や映画ファンのバイブルとなった。

映画『ヒッチコック/トリュフォー』は、この「映画術」のための伝説的インタビューの貴重な音源と、写真家フィリップ・ハルスマンによるインタビュー風景、その後20年にわたるふたりの友情を感動的に映し出すドキュメタリーだ。さらにマーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、ウェス・アンダーソン、リチャード・リンクレイター、黒沢清といった錚々たる現代の巨匠たちが登場し、いかに「映画術」の影響を受けてきたかを熱く語り、独自の視点でヒッチコック映画を解説してみせるという実に豪華なフィルムである。そして彼らの言葉は、ヒッチコックとトリュフォーの魂が、どれほどその後のハリウッドをはじめ、世界の映画作家を魅了し、現代まで脈々と受け継がれているかを語ってくれる。

※「映画術」とは、書籍タイトル「映画術 ヒッチコック/トリュフォー」(晶文社刊)の略。

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