30
10月

『ブレッドウィナー』内藤正典教授トークショー(10/30)

CATEGORYイベント
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ブレッドウィナー』内藤正典教授トークショー(10/30)

タリバンの実際、イスラム世界とは?
混迷する世界情勢を説く!
ブレッドウィナー』上映に際し、同志社大学 内藤正典教授のトークショーを行います。アフガニスタンの歴史的背景に関する解説や、本作を見る上で留意すべき視点などを、内藤先生にじっくりお話いただきます。

《スケジュール》

10/30(土) 13:30 『ブレッドウィナー』(1h33m)
 上映後 内藤教授トークショー

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同志社大学大学院グローバルスタディーズ研究科長・教授

内藤正典

1956年東京都生まれ。東京大学教養学部教養学科科学史・科学哲学分科卒業。社会学博士。専門は多文化共生論、現代イスラム地域研究。一橋大学教授を経て、現在、同志社大学大学院グローバル・スタディーズ研究科教授。著書に『となりのイスラム 世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』(ミシマ社)『イスラム−−癒しの知恵』『イスラム戦争 中東崩壊と欧米の敗北』(ともに集英社新書)『ヨーロッパとイスラーム』(岩波新書)『トルコ 中東情勢のカギを握る国』(集英社)など多数。
《同時企画》世界情勢を考える ー民族、平和、人間ー
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アイダよ、何処へ?(10/30~11/12)

そこに、神はいなかった――
1995年、夏。戦後欧州最悪の悲劇「スレブレニツァ・ジェノサイド」事件の全貌、そして家族を守ろうとした一人の女性の運命とは?
故郷ボスニアの紛争による傷跡を描き続ける女性監督ヤスミラ・ジュバニッチの最高傑作。
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トゥルーノース(11/6~11/12)

それでも、生きていく。
世界で最も過酷な場所で、希望を捨てずに生き抜こうとする者たち。
北朝鮮の政治犯強制収容所に生きる家族を描いた、衝撃の人間ドラマ。
強制収容所内の恐るべき実態を実写でなく、あえて優しいタッチの寓話的なアニメーションとし、より多くの観客が自身を投影しやすく描いた作品。
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THE MOLE(ザ・モール)(11/13~11/26)

この男、ヤバすぎる―
あらゆるスパイ映画を超える“本物”のスリルと、究極の臨場感がみなぎる命がけの潜入調査!
ごく平凡な一市民の潜入スパイ活動が、謎に満ちた北朝鮮の闇取引の実態を暴き出す!
“全世界騒然”の衝撃ドキュメンタリー
02
10月

ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ(10/2~11/5)

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ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ(10/2~11/5)

1986年に初めて劇場公開されてから35年の時を経て、初期作から最新作まで豪華11作品が一挙スクリーンに集合!ジム・ジャームッシュ監督の魅力を存分に味わえるラインナップを、この機会に是非、メトロ劇場で!

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03
12月

戸田博監督 新作上映会(12/3, 4)

CATEGORYイベント
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戸田博監督 新作上映会(12/3, 4)

12/3(金) 12/4(土)
18:30 監督舞台挨拶
18:40 WEST PLANET
20:10 京都、夏 [2013]
18:30 監督舞台挨拶
18:40 理由なき旅
20:10 薩摩に生きる [2016]

12/3(金)
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WEST PLANET

監督・撮影:戸田博 製作:戸田美香/花澤理人 音楽:戸田美香/原田和典
出演:ギヨーム・トーブロン/山田昭二/戸田博/Mica 2021年/72分/モノクロ

トレジャーコースト国際映画祭入選、ブルックリンSF映画祭入選
ある惑星から飛来した"mica"は地球をさまよい歩く。 そして、人間社会へのメッセージを伝えようとする。 その地球上には未知のウイルスが発生し混乱を極めていた。
京都、夏
京都、夏

監督・原作・脚本:戸田博 製作:戸田美香/花澤理人
音楽:戸田美香 撮影:戸田博/ギヨーム・トーブロン
出演:林与一/若原瞳/山田昭二 2013年/ 88分/カラー/英語字幕

モスクワ国際映画祭入選、モナコ国際映画祭 5冠 他多数
京都でにおい袋の内職で生計を立てている中村重三と豊子。
ある夜、重三は行き倒れになっていた老人を見過ごせず、家へ連れ帰る。
回復した老人はそのお礼にと、夫婦の仕事の手伝いを申し出る。
お人好しの重三は品物を納品する使いを頼むが、豊子が心配した通り、老人は戻ってこない。
そして遠く離れた海に、何故か老人の姿があった。

12/4(土)
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理由なき旅

いま、現代の精神性(スピリチュアリティー)を探求する旅が始まる。 内科医、精神科医、、洋画家、元NHKディレクター、殺陣師、図像史研究家による錬金術の実験など、 それぞれの課題を探求する人々をインタビューを通して紹介。 ロケーションは日本(大阪・岡山・広島・滋賀・福井・三重・京都・鹿児島)・スペイン(マドリッド~トレド)・モナコ(モンテカルロ)・イタリア(ヴィンチミーリア)・フランス(ニース)など。撮影期間15ヶ月のドキュメンタリー作品。上映時間90分
薩摩に生きる
薩摩に生きる

監督・原作・脚本:戸田博 製作:戸田美香/花澤理人 音楽:戸田美香 撮影:戸田博/ギヨーム・トーブロン
出演:林与一/若原瞳/山田昭二
2016年/105分/カラー/英語字幕

自宅の小さな工房で錫器を作る夫婦の物語。 夫の次郎は父親の亡くなった年齢に近づき、自分の人生を振り 返る苦悩が始まる。妻の宣子はそんな夫を支えながら、改めて 共に生きる決意をする。 そして、次郎は新たな人生の目標を目指してある行動に出る。
16
10月

エリック・ロメール特集上映「六つの教訓話」(10/16~10/29)

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エリック・ロメール特集上映「六つの教訓話」(10/16~10/29)

優柔不断で、内向的で、自意識過剰な男たち。
奔放で、意地っぱりで、あっけらかんとした女たち。
パリの街角で、南仏のリゾートで、湖畔の避暑地で、男と女はすれ違い、恋をする。

滑稽であるがゆえに貴く、凡庸であると同時に美しい、男と女の恋模様。のちに、80年代の〈喜劇と格言劇〉シリーズ、90年代の〈四季の物語〉シリーズへと成熟してゆく巨匠エリック・ロメールが、構想10年をかけ、いちばん最初に作りあげた連作が本特集〈六つの教訓話〉です。ふたりの魅力的な女性のあいだで翻弄されながら、運命の愛を求め、ひとりよがりの夢想と葛藤に思い悩む男たちの可笑しさが、6作品揃いました。
さらに〈六つの教訓話〉シリーズに加え、本特集では、「カイエ・デュ・シネマ」誌に映画批評を寄稿しはじめた頃の若きロメールが、ゴダール、シャブロルらと共に撮った才気あふれる短編6作品も上映いたします。

10/16(土)~10/22(金)
10/16(土) 10/17(日) 10/18(月) 10/19(火) 10/20(水) 10/21(木) 10/22(金)
Cプログラム Bプログラム Eプログラム Aプログラム Fプログラム Dプログラム Cプログラム

10/23(土)~10/29(金)
10/23(土) 10/24(日) 10/25(月) 10/26(火) 10/27(水) 10/28(木) 10/29(金)
Eプログラム Dプログラム Aプログラム Bプログラム Cプログラム Bプログラム Eプログラム

31
12月

2021年 上映予定

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◆ 2021年 上映予定
※予告なく変更される可能性があります。時間表(こちら)をご確認ください。

新型ウィルス禍の影響により、突然のスケジュール変更を行う可能性がございます。
ご来場の際には最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。


10/23

10/29

サマー・オブ・ソウル(あるいは、革命がテレビ放映されなかった時)

由宇子の天秤
10/16(土)春本雄二郎監督 リモート舞台挨拶

エリック・ロメール特集上映「六つの教訓話」
短編6作品を含め13作品を上映

ジム・ジャームッシュ レトロスペクティブ
11作品を一挙公開!

浜の朝日の嘘つきどもと
10/30

11/5

アイダよ、何処へ?

ブレッドウィナー
10/30(土)内藤正典教授トークショー

偽りの隣人 ある諜報員の告白
11/6

11/12

トゥルーノース

ボクたちはみんな大人になれなかった

トムボーイ
11/13

11/19
Music Film Festival

ようこそ映画音響の世界へ

すばらしき映画音楽たち

地獄の黙示録

海の上のピアニスト

ランブル

BILLIE

ジャズ・ロフト

サウンド・オブ・レボリューション



THE MOLE(ザ・モール)
近日発表
11/20

11/26

テーラー 人生の仕立て屋
11/27

12/3

ディナー・イン・アメリカ

草の響き

田舎司祭の日記 [1951]~11/31 4日間限定
12/4

12/10

ココ・シャネル 時代と闘った女
12/11

12/17

ドライブ・マイ・カー
12/18

12/24

偶然と想像
12/25

12/31
1/1

1/7
18
12月

偶然と想像(12/18~1/7)

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驚きと戸惑いの映画体験が、いま始まる―

監督:
 濱口竜介
出演:
 古川琴音
 中島歩
 玄理
 渋川清彦
 森郁月
 甲斐翔真
 占部房子
 河井青葉
上映時間:
 121分
製作:
 2021年製作/日本
映倫区分:
 PG12
配給:
 Incline

第71回 ベルリン国際映画祭(2021年)審査員グランプリ(銀熊賞)受賞

11
12月

ドライブ・マイ・カー(12/11~12/17)

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この運命から、目を逸らさない――。

監督:
 濱口竜介
原作:
 村上春樹「ドライブ・マイ・カー」
出演:
 西島秀俊
 三浦透子
 霧島れいか
 パク・ユリム
 ジン・デヨン
 ソニア・ユアン
 ペリー・ディゾン
 アン・フィテ
 安部聡子
 岡田将生
上映時間:
 179分
製作:
 2021年製作/日本
映倫区分:
 PG12
配給:
 ビターズ・エンド

第74回 カンヌ国際映画祭(2021年)脚本賞ほか全4冠

妻との記憶が刻まれた車。聴けなかった秘密。孤独な二人が辿りつく場所──
舞台俳優であり演出家の家福(かふく)は、愛する妻の音(おと)と満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう――。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。さらに、かつて音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが…。

妻との記憶が刻まれた車。聴けなかった秘密。孤独な二人が辿りつく場所──
再生へと向かう姿が観る者の魂を震わせる、圧巻のラスト20分
喪失感と“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福。みさきと過ごし、お互いの過去を明かすなかで、家福はそれまで目を背けてきたあることに気づかされていく。
人を愛する痛みと尊さ、信じることの難しさと強さ、生きることの苦しさと美しさ。最愛の妻を失った男が葛藤の果てに辿りつく先とは――。登場人物が再生へと向かう姿が観る者の魂を震わせる圧巻のラスト20分。誰しもの人生に寄り添う、新たなる傑作が誕生した。

原作:村上春樹 × 監督:濱口竜介
映画史を書き換える至高の179分! 新たなる傑作の誕生
数々のベストセラーを生み出してきた作家・村上春樹による、珠玉の短編小説「ドライブ・マイ・カー」。妻を失った男の喪失と希望を綴ったこの作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も熱い注目を寄せる濱口竜介監督。これまで、カンヌ(『寝ても覚めても』コンペティション部門出品)、ベルリン(『偶然と想像』銀熊賞受賞)、ヴェネチア(共同脚本作『スパイの妻』銀獅子賞受賞)など世界三大映画祭を席巻し、その名を轟かせてきた。待望の最新長編作となる本作も見事、本年度のカンヌ国際映画祭で日本映画としては史上初となる脚本賞を受賞。加えて、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の独立賞も受賞し、4冠獲得の偉業を果たした!
これまで、圧倒的な脚本力と豊かな映画表現で、人間がもつ多面性や複雑な感情をあぶりだしてきた濱口監督。本作では原作の精神を受け継ぎながらも、「ワーニャ伯父さん」、「ゴドーを待ちながら」という時代を超えて愛されてきた演劇要素を大胆に取り入れ、ストーリーと映画内演劇が重層的に呼応しあう驚異的な物語を紡ぎだした。さらに広島・東京・北海道・韓国などのスケール感あるロケーションと、名手・四宮秀俊撮影による美しさと厳しさが溶け合う映像美は観る者を魅了し、物語へと引き込んでいく。

西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいか
実力派俳優陣と海外キャストが9つの言語で紡ぐ、唯一無二の人間ドラマ
主人公の家福を演じるのは、日本映画界に欠かせない名優、西島秀俊。行き場のない喪失を抱えながらも、希望へと一歩を踏み出していく心の機微を見事に体現した。ドライバーのみさきには、高い演技力に加え、歌手としても活躍するなど多彩な才能で注目を集める三浦透子。さらに、物語を大きく動かすキーパーソンの高槻に岡田将生。家福の妻・音を霧島れいかが演じるなど、実力派俳優陣が集結。胸に迫る演技で、物語をより一層深化させている。
また、韓国・台湾・フィリピン・インドネシア・ドイツ・マレーシアからオーディションで選ばれた海外キャストも出演。日本人キャストとの見事なアンサンブルを見せ、劇中の多言語劇を中心に9つの言語を交えて展開する、誰も観たことのない唯一無二の物語を彩る。

04
12月

ココ・シャネル 時代と闘った女(12/4~12/17)

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21世紀をも照射する、その大いなる光、そして影・・・

監督:
 ジャン・ロリターノ
出演:
 ココ・シャネル
 エドモンド・シャルル・ルー
 マルセル・ヘードリッヒ
 ポール・モラン
 ジャック・シャゾ
 ジャン・コクトー
 ガブリエル・ドルジア
 フランソワーズ・サガン
 エドワード8世
 ロミー・シュナイダー
 デルフィーヌ・セイリグ
 ジャクリーン・ケネディ
 サルバドール・ダリ
 アラン・ドロン
原題:
 Les guerres de Coco Chanel
上映時間:
 55分
製作:
 2019年製作/フランス
映倫区分:
 G
配給:
 オンリー・ハーツ

その死に至るまで、自由で自立した女性を先導し鼓舞し続けた
世紀の女ココ・シャネル
21世紀をも照射する、その大いなる光、そして影・・・

皆殺しの天使
2021年はココ・シャネル没後50年、そして世界で最も売れた香水「No.5」誕生100年にあたる。まさに世紀を生き抜いた最強ブランドCHANEL。
第一次世界大戦後、「皆殺しの天使」と称されるほど19世紀的な価値観を葬り去り女性を因習から解放して、女性として史上初の世界的実業家となったシャネル。
ピカソ、ストラヴィンスキー、ディアギレフ、コクトーなどの芸術家、チャーチルやウィンザー公などの政治家や王侯貴族との交流、めくるめく幾多の恋を通じて得たインスピレーションと人脈を駆使し、第二次世界大戦前すでに一大モード帝国を築き上げた。

長き沈黙と劇的な復活
ところが、ナチスドイツによるパリの占領が解けた1944年、彼女は突如としてパリを脱出しスイスへ向かう。以後、齢70歳にして劇的な復活を遂げる1957年まで、10年あまりもの長きにわたり沈黙する。なぜ?
シャネル自身により、また評伝や映画などで虚実ないまぜのさまざまな物語が語られてきたが、それらのほとんどは、沈黙の謎が確証を持って暴かれた2011年以前のものだ。本作は、実証を踏まえた上で、毀誉褒貶の激しい多面的で孤独な、しかしなんとも魅力的でスケールの大きいシャネルの生涯と実像に迫った最新ドキュメンタリー。

目くるめく時代の肖像たち
ココ・シャネル本人、ジャン・コクトーやフランソワーズ・サガン、シャネルの評伝を書いたエドモンド・シャルル=ルー、ポール・モラン、マルセル・へードリッヒ、そしてシャネルの下で働いた職人などの証言、若いころのシャネルを知る女優ガブリエル・ドルヴァ、シャネルスーツ姿のロミー・シュナイダーやジャクリーン・ケネディ、そしてサルバドール・ダリ、アラン・ドロン、ウィンザー公や晩年親しくしたダンサーのジャック・シャゾ…多数の関係者とともに19世紀末から2度の大戦をはさんで1970年に至る、パリやリゾート地の風俗やニュース映像も駆使。ナレーションはランベール・ウィルソン。

27
11月

草の響き(11/27~12/10)

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心の震えを感じながら 僕たちは駆けだそうとしている

監督:
 斎藤久志
原作:
 佐藤泰志「草の響き」
出演:
 東出昌大
 奈緒
 大東駿介
 Kaya
 林裕太
 三根有葵
 利重剛
 クノ真季子
 室井滋
上映時間:
 116分
製作:
 2021年製作/日本
映倫区分:
 PG12
配給:
 コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス

佐藤泰志の小説、五度目の映画化。
函館の街を黙々と走り続ける男の、生の輝きを描きだす。

心に失調をきたし、妻とふたりで故郷函館へ戻ってきた和雄。病院の精神科を訪れた彼は、医師に勧められるまま、治療のため街を走り始める。雨の日も、真夏の日も、ひたすら同じ道を走り、記録をつける。そのくりかえしのなかで、和雄の心はやがて平穏を見出していく。そんななか、彼は路上で出会った若者たちとふしぎな交流を持ち始めるが—。

数々の映画賞を受賞し話題を呼んだ『きみの鳥はうたえる』(18)に続き、佐藤泰志の小説、五度目の映画化であり、シネマアイリス企画・プロデュース作品としてもこれが五作目となる。原作は、佐藤自身が自律神経失調症を患い、療法として始めたランニング経験をもとに書いた短編小説。1979年に発表された原作を現代に置き換え、光あふれる函館の風景のなかで映像化したのは、『空の瞳とカタツムリ』(18)『なにもこわいことはない』(13)の斎藤久志。どうしようもない孤独を抱えた人々の葛藤を静かな気迫で捉えた本作。何かを追い求めるように黙々と走り続ける男の姿を通して、死に引き寄せながらも懸命に生きようとする人間の生の輝きをまざまざと描きだす。

俳優たちの繊細な演技が織りなす人間模様。
心を病んだ男の変化と、夫婦が再び向き合うまでの静かな道程。
心を病み、ランニングに没頭する和雄役を演じたのは、『寝ても覚めても』(18)以来三年ぶりの主演作となる東出昌大。常に危うい雰囲気を漂わせながら、走ることで徐々に再生していく男の変化を細やかな身体表現にて体現した。慣れない土地で不安に苛まれながらも夫を理解しようと努める妻・純子役は、『先生、私の隣に座っていただけませんか?』(21)『マイ・ダディ』(21)など出演作が続く、いま注目の奈緒。ふたりの俳優の繊細な演技によって、原作にはなかった夫婦の崩壊と再スタートというテーマが立ち上がった。その他、和雄に寄り添う友人役で大東駿介、精神科医役で室井滋らが出演。また、Kaya、林裕太、三根有葵ら若手俳優たちが和雄と交流する若者たちを演じ、みずみずしい存在感を放つ。

27
11月

田舎司祭の日記 [1951](11/27~11/31 4日間限定)

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製作から70年を経て、劇場初公開!

監督:
 ロベール・ブレッソン
出演:
 クロード・レデュ
 ジャン・リビエール
 アルマン・ギベール
 ニコール・モーレイ
 ニコル・ラドラミル
 マリ=モニーク・アルケル
原題:
 Journal d'un cure de campagne
上映時間:
 115分
製作:
 1951年製作/フランス
配給:
 コピアポア・フィルム

1951年 ヴェネツィア国際映画祭・イタリア批評家賞、国際カトリック映画事務賞
1951年 フランス映画批評家協会賞作品賞

聖と俗の間で葛藤する若き司祭の姿を静謐な視線で捉え、
その後のブレッソンの映画スタイルを決定づけた伝説の作品

北フランスの寒村に赴任した若い司祭。彼は身体の不調を覚えながらも、日々村人たちの悩みを聞き、布教と出 善行に務める。しかし、彼の純粋な信仰への思いは村人たちとの間にしだいに溝を作っていくことになり、事態 は思いもよらぬ方向へ進んでいく・・・。

映画史に残る数々の名作を生み出したロベール・プレッソン。「罪の天使たち」(1943)、「ブローニュの森の貴婦 人たち」(1945)に続く長編第3作目にあたる本作は、プレッソン作品を特徴づける、職業俳優を排して素人を 起用し、音楽やカメラの動きなども含めたいわゆる「演出」を削ぎ落としていくスタイル一監督自らが「シネマトグ ラフ」と呼ぶ手法一を確立した作品だ。原作はのちに「少女ムシェット」(1967)でも取り上げるカトリック作家ジョ ルジュ・ベルナノスによる同名小説。公開当時ゴダールやトリュフォーを魅了し、「タクシー・ドライバー」(1976年) や「魂のゆくえ」(2017)などその後の多くの作品に影響を与えたと言われる伝説的な作品である。

プレッソンはベルナノスの世界を忠実に再現し、司祭が綴る日記を通して、 神と自己の探究、信仰への懐疑や迷いに苦悩する姿を映し出していく。 主人公である孤独な司祭役に抜擢されたクロード・レデュは、プレッソンが起用したいわゆる素人俳優であった が、いくつかの映画に出演した後、1962年からは妻とともに、テレビ番組の人形劇「Bonne Nuit les Petits」 を制作し、フランスでは多くの人に忘れがたい記憶を残している。