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07月
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5月の花嫁学校(7/17~7/30)
CATEGORY映画情報<上映終了>

良き妻の条件。それは、自由であること――
監督:
マルタン・プロボ
出演:
ジュリエット・ビノシュ
ヨランド・モロー
ノエミ・ルボフスキー
エドゥアール・ベール
フランソワ・ベルレアン
マリー・ザブコベック
アナマリア・バルトロメイ
リリー・タイエブ
ポーリーン・ブリア
原題:
La bonne epouse
上映時間:
109分
日本公開日:
2021年5月28日
製作:
2020年製作/フランス
映倫区分:
PG12
配給:
アルバトロス・フィルム
1967年、アルザス地方の花嫁学校。
パリから届いた“自由”の風に乗り、先生と生徒たちの革命がはじまる!?
フランスの名女優たちが奏でるカラフル&キュートな人生賛歌!
1967年。美しい街並みとぶどう畑で有名なフランスのアルザス地方。小さな村にあるヴァン・デル・ベック家政学校に、18人の少女たちが入学した。校長はピンクのスーツを粋に着こなすポーレット(ジュリエット・ビノシュ)。経営者は夫のロベール(フランソワ・ベルレアン)だ。講師陣は迷信を信じる修道女、マリー=テレーズ(ノエミ・リヴォウスキー)と、ポートレットの義理の妹で料理長のジルベルト(ヨランド・モロー)だ。2年間で完璧な主婦に変身させる授業は、女性解放運動の風を感じる少女たちには時代遅れで、納得できないことばかり。美容師になりたい、法律を勉強したい、親が決めた結婚なんてしたくないと反発しながらも、お金も学歴もない彼女たちは大人の決めた道に進むしかなかった。
ある日、莫大な隠れ借金を遺してロベールが急死した。日々、夫の事業を支え、夜のお勤めにも渋々おつきあいしていたのに、こんなひどい仕打ちが待っていたとは……。ポーレットは破産寸前の学校を救うために、取引先の銀行に駆け込む。そこで待ち構えていたのは、第2次世界大戦で彼女と死に別れたはずの恋人、アンドレ(エドゥアール・ベール)だった。30年振りの再会に興奮を隠せない彼はウルトラC級の解決法を提案。ポーレットを破産危機から救出し、心の奥にしまっていた情熱に火をつけたのだった。
学校再建に必死なポーレットは経営を学ぶうちに、ロベールが前時代的な考えで自分とジルベルトを家に縛り付けていたことに気づく。そして、ある生徒の1人が起こしたトラブルをきっかけに、ポーレットと生徒たちは自分らしい生き方に目覚めていくのだった。
折しもパリを始めフランス全土では、社会変革を求める五月革命が勃発し、大混乱に陥っていた。ポーレット率いる新生ヴァン・デル・ベック家政学校の運命やいかに!?
フランスを代表する3人の大女優たちが花嫁学校の教師をパワフルに熱演!!
フランスを代表する大女優のジュリエット・ビノシュ。近年は『冬時間のパリ』(18)や『私の知らないわたしの素顔』(19)など、コメディとシリアスを軽やかに行き来し、デビュー以来変わらぬ魅力を振りまいている。最新主演作の本作では、ビノシュのフィルモグラフィ史上最もカラフルでキュートでドタバタなコメディに挑戦。第2次世界大戦後、理想の良妻賢母を育成する花嫁学校で、垢抜けない少女たちをビシバシと鍛える鬼校長を嬉々として演じているのだ。若い女優たちを従えての堂々たるクライマックスは、観客の度肝を抜くことまちがいなし!
ビノシュと共演する女優陣も超豪華だ。本作の監督であるマルタン・プロヴォと初タッグを組んだ『セラフィーヌの庭』(08)でセザール賞主演女優賞を受賞したのをはじめ、ジャン・ピエール=ジュネ監督作『ミックマック』(09)の料理番や『神様メール』(15)で母(女神)役を演じたヨランド・モローは、夢見る少女のまま中年になったギックリ腰気味の料理の先生に。日本でもヒットした若返りコメディ『カミーユ、恋はふたたび』(12)で監督、脚本、主演の3役をこなした才女、ノエミ・ルヴォウスキーは、迷信を信じる一方で、戦時中はレジスタンスとして戦った熱き修道女をそれぞれ演じている。本作でも衝撃の体当たりで爆笑を誘うので、お見逃しのないように。 さらに、本年度セザール賞では、ヨランド・モロー、ノエミ・ルヴォウスキーが助演女優賞に、ビノシュ扮するポーレット校長の昔の恋人を演じたエドゥアール・ベールが助演男優賞に本作でそれぞれノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞した。

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