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11月

田舎司祭の日記 [1951](11/27~11/30 4日間限定)

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製作から70年を経て、劇場初公開!

監督:
 ロベール・ブレッソン
出演:
 クロード・レデュ
 ジャン・リビエール
 アルマン・ギベール
 ニコール・モーレイ
 ニコル・ラドラミル
 マリ=モニーク・アルケル
原題:
 Journal d'un cure de campagne
上映時間:
 115分
製作:
 1951年製作/フランス
配給:
 コピアポア・フィルム

1951年 ヴェネツィア国際映画祭・イタリア批評家賞、国際カトリック映画事務賞
1951年 フランス映画批評家協会賞作品賞

聖と俗の間で葛藤する若き司祭の姿を静謐な視線で捉え、
その後のブレッソンの映画スタイルを決定づけた伝説の作品

北フランスの寒村に赴任した若い司祭。彼は身体の不調を覚えながらも、日々村人たちの悩みを聞き、布教と出 善行に務める。しかし、彼の純粋な信仰への思いは村人たちとの間にしだいに溝を作っていくことになり、事態 は思いもよらぬ方向へ進んでいく・・・。

映画史に残る数々の名作を生み出したロベール・プレッソン。「罪の天使たち」(1943)、「ブローニュの森の貴婦 人たち」(1945)に続く長編第3作目にあたる本作は、プレッソン作品を特徴づける、職業俳優を排して素人を 起用し、音楽やカメラの動きなども含めたいわゆる「演出」を削ぎ落としていくスタイル一監督自らが「シネマトグ ラフ」と呼ぶ手法一を確立した作品だ。原作はのちに「少女ムシェット」(1967)でも取り上げるカトリック作家ジョ ルジュ・ベルナノスによる同名小説。公開当時ゴダールやトリュフォーを魅了し、「タクシー・ドライバー」(1976年) や「魂のゆくえ」(2017)などその後の多くの作品に影響を与えたと言われる伝説的な作品である。

プレッソンはベルナノスの世界を忠実に再現し、司祭が綴る日記を通して、 神と自己の探究、信仰への懐疑や迷いに苦悩する姿を映し出していく。 主人公である孤独な司祭役に抜擢されたクロード・レデュは、プレッソンが起用したいわゆる素人俳優であった が、いくつかの映画に出演した後、1962年からは妻とともに、テレビ番組の人形劇「Bonne Nuit les Petits」 を制作し、フランスでは多くの人に忘れがたい記憶を残している。

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