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11月

【MFF】サウンド・オブ・レボリューション グリーンランドの夜明け(11/30, 12/3, 5)

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音楽は世界を変える。

監督:
 イヌーク・シリス・ホーフ
出演:
 マリク・ホーフ
 ペール・ベルテルセン
 エミール・ラーセン
 ヤルマル・ダル
 ハンス・フレイシャー
 サキウ・ニールセン
 クリスチャン・エルスナー
 フレデリック・エルスナー
原題:
 Sume: Mumisitsinerup nipaa
上映時間:
 74分
製作:
 2014年製作/グリーンランド・デンマーク・ノルウェー合作

MFF(Music Film Festival)での上映が決定!
生まれ変わった音響でぜひお楽しみください!!

1970年代、グリーンランドの自治権獲得に大きく貢献したロックバンドがあった。
彼らの名前は「スミ」。グリーンランド語でWhere?(何処?)という意味だ。彼らはグリーンランド語で歌う最初のロック・バンドだった。彼らのファーストアルバムのジャケットは、先住民族イヌイットが、入植者の北欧人を殺害し、その腕を切り落としているというショッキングな19世紀の版画がベースになっている。
「彼らが歌いだした時は、本当にビックリしたわ、グリーンランド語で歌っているのですもの!」スミの出現は、多くのグリーンランド人にとっては、大変な衝撃だった。「どんな風に反応して良いか分からなかった」「凄く心配したわ。“どうか問題を起こさないで!”と願った」当時デンマークの統治下にあったグリーンランドにおいて、デンマーク人にどう見られているかということはグリーンランド人にとっては非常に重要な問題だったのだ。
しかし時は70年代、時代は解放と自由をもとめていた。スミのレコードは爆発的なヒットとなり当時のグリーンランド人の人口の20%がこのアルバムを購入したと言われている。
「僕たちはただ聞いてほしかったんだ」と、バンドのフロントマンでソングライターのマリクは回想する。「グリーンランド人は自分たちの国の政治についてまったくコントロールを得ていない。これでは、まるで植民地じゃないか、と」「そして僕らは若かった。その状況を何とか変えたいと願っていた」
スミの解散から数年後の79年5月、グリーンランドに自治政府が発足する。あれから40年、グリーンランドには現在でも解決すべき社会問題が山積している。

音楽は人々の声を代弁できるのか。そして社会を動かすことが出来るのか。
この映画はそんな疑問に一つの答えをくれる。力溢れる音楽に彩られた珠玉のドキュメンタリー。現在グリーンランドで、もっとも人気があり彼らの後継者と言われているロック・バンド、ナヌークのメンバーも出演している。

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