26
02月

TOVE トーベ(2/26~3/4)

tove.jpg
世界中で愛される“ムーミン”を生み出したアーティスト、トーベ・ヤンソン。
彼女は、いかに自由を愛し生きたのか─。

監督・脚本:
 ザイダ・バリルート
出演:
 アルマ・ポウスティ
 クリスタ・コソネン
 シャンティ・ルネイ
 ヨアンナ・ハールッティ
 カイサ・エルンスト
 ロベルト・エンケル
 ヤーコプ・エールマン
 エーバ・プトロ
原題:
 Tove
上映時間:
 103分
製作:
 2020年製作/フィンランド・スウェーデン合作
映倫区分:
 G
配給:
 クロックワークス

大切なのは、自分のしたいことがなにかを、わかってるってことだよ。 
─スナフキン(『ムーミン谷の夏まつり』より)

第二次世界大戦下のフィンランド・ヘルシンキ。激しい戦火の中、画家トーベ・ヤンソンは自分を慰めるように、不思議な「ムーミントロール」の物語を描き始める。

やがて戦争が終わると、彼女は爆撃でほとんど廃墟と化したアトリエを借り、本業である絵画制作に打ち込んでいくのだが、著名な彫刻家でもある厳格な父との軋轢、保守的な美術界との葛藤の中で満たされない日々を送っていた。それでも、若き芸術家たちとの目まぐるしいパーティーや恋愛、様々な経験を経て、自由を渇望するトーベの強い思いはムーミンの物語とともに大きく膨らんでゆく。

そんな中、彼女は舞台演出家のヴィヴィカ・バンドラーと出会い激しい恋に落ちる。それはムーミンの物語、そしてトーベ自身の運命の歯車が大きく動き始めた瞬間だった。

日本を始め世界中で愛されるムーミンの物語。それは画家としてキャリアをスタートさせたアーティスト、トーベ・ヤンソン自身の人生を投影して生み出されたものだった。文学、コミックス、舞台芸術、アニメーションなど、今日においても色褪せること無く人々を楽しませ続けるムーミンのキャラクターたちは、いかにして生み出されていったのか。本作はトーベ自身の人生のあり方とともに、その創作の秘密に肉薄してゆく。

本国フィンランドでは公開されるや大絶賛で迎えられ、スウェーデン語で描かれたフィンランド映画としては史上最高のオープニング成績を記録。公開から約二カ月にわたり週間観客動員数ランキングで連続1位を維持するなどロングラン大ヒット。更に第93回アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表へ選出されたのをはじめ、数々の映画賞を席巻した。

関連記事

0 Comments

Leave a comment