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05月
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名付けようのない踊り(5/7~5/20)
CATEGORY映画情報<上映終了>
なぜ今、彼に惹かれるのか。
監督:
犬童一心
アニメーション:
山村浩二
音楽:
上野耕路
音響監督:
ZAKYUMIKO
出演:
田中泯
石原淋
中村達也
大友良英
ライコー・フェリックス
松岡正剛
上映時間:
114分
製作:
2021年製作/日本
映倫区分:
G
配給:
ハピネットファントム・スタジオ
田中泯のダンスと世界を巡る旅に出る――
ダンス×アニメーションが生む至福のグルーヴ!!
五感を研ぎ澄ます120分の映像体験
1966年からソロダンス活動を開始し、1978年にパリ秋芸術祭で海外デビューを果たしたのをきっかけに、世界中のアーティストと数々のコラボレーションを実現してきた田中泯。そのダンスの公演歴は、現在までに3000回を超える。映画『たそがれ清兵衛』(02)から始まった映像作品への出演も積み重なり、これまでのフィルモグラフィーには、ハリウッドからアジアまで多彩な作品が並ぶ。
そんな独自の存在であり続ける田中泯のダンスを、『メゾン・ド・ヒミコ』(05)への出演オファーをきっかけに親交を重ねてきた犬童一心監督が、2017年8月から2019年11月まで、ポルトガル、パリ、東京、福島、広島、愛媛などを巡りながら撮影。この間に田中泯は72歳から74歳になり、3か国、33か所で踊りを披露した。その道中を共にするのは、ドラマーの中村達也、音楽家の大友良英、編集工学者の松岡正剛、ハンガリー人ヴァイオリニストのライコー・フェリックスなど豪華な顔ぶれだ。
同じ踊りはなく、どのジャンルにも属さない田中泯の〈場踊り〉を、息がかかるほど間近に感じながら、次第に多幸感に包まれる―― そんな一本の稀有な映画を、ぜひスクリーンで体験して欲しい。
少年のように “心が踊る瞬間” を生きる
ダンスに魅せられた生涯が『メゾン・ド・ヒミコ』の犬童一心と
世界的アニメーション作家・山村浩二『頭山』によって紐解かれる
〈踊り〉のはざまに、カメラは田中泯が農業を営む山梨の村へと分け入る。1985年、40歳の時、田中泯は野良仕事で身体を作り、その身体で踊ると決めた。そんな彼が、サンタクルスの街角で「幸せだ」と語る姿は、時代は移り変わっても好きな事を極め、心のままに生きる素晴らしさを気付かせてくれる。
田中泯はどのような道を辿って、その境地に行き着いたのか。村ではどんな日常を送っているのか──そこに映し出される生き方には、犬童監督が「生産性や効率のみを重視する現代社会の、歯止めになろうとする田中泯の姿を、生き方のヒントとして、観る人に投げかけたい」と語る、人生のマスターとしての姿がある。
また犬童監督は、田中泯の生き方の根底にあるものを、『頭山』で海外の名高い賞に多数輝く山村浩二によるアニメーションやシネカリグラフィ(※)という手法で綴る。こども時代が情感豊かに点描され、「子供らしさを共存させて生きること(私のこども)」「心がふくれあがるような瞬間を大切にする」といった田中泯の想いが、つまびらかになる

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