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09月
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神は見返りを求める(9/3~9/16)
CATEGORY映画情報<上映終了>
見返りを求める男 恩を仇で返す女
監督:
吉田恵輔
撮影:
志田貴之
音楽:
佐藤望
録音:
鈴木健太郎
美術:
中川理仁
編集:
田巻源太
歌:
主題歌「サンクチュアリ」
挿入歌「かみさま」
空白ごっこ
出演:
ムロツヨシ
岸井ゆきの
若葉竜也
淡梨
吉村界人
柳俊太郎
製作:
2022年製作/日本
上映時間:
105分
映倫区分:
G
配給:
パルコ
この関係を、
あなたは笑いますか?
恐いですか?
切ないですか・・・?
それとも
主人公・イベント会社に勤める田母神(ムロツヨシ)は、合コンでYouTuber・ゆりちゃん(岸井ゆきの)に出会う。田母神は、再生回数に悩む彼女を不憫に思い、まるで「神」の様に見返りを求めず、ゆりちゃんのYouTubeチャンネルを手伝うようになる。登録者数がなかなか上がらないながらも、前向きに頑張り、お互い良きパートナーになっていく。そんなある日、ゆりちゃんは、田母神の同僚・梅川(若葉竜也)の紹介で、人気YouTuberチョレイ・カビゴン(吉村界人・淡梨)と知り合い、彼らとの“体当たり系”コラボ動画により、突然バズってしまう。イケメンデザイナ一・村上アレン(栁俊太郎)とも知り合い、瞬く間に人気YouTuberの仲間入りをしたゆりちゃん。一方、田母神は一生懸命手伝ってくれるが、動画の作りがダサい。良い人だけど、センスがない…。
恋が始まる予感が一転、物語は“豹変”する――!
男と女 本音と建前 嫉妬と憧れ
誰しもが持つ醜さや葛藤、 好きと嫌いの感情が鮮烈なボップさで描かれる。
「ヒメアノ~ル」「空白」吉田恵輔監督最新作は
見返りを求める男と恩を仇で返す女の心温まりづらいラブストーリー♡
大喜利大会のような感覚も加わった脚本づくり
『BLUE/ブルー』のクランクインを目前に控えた2019年夏から秋にかけ、イベント会社などの取材を経た吉田監督は脚本に着手。自身が主宰するワークショップで思いついた、“自撮り棒をフェンシングのように相手に向ける”という、これまで見たことのない光景が核となり、“いい感じになった2人の関係性が崩れていく”おなじみの吉田節が展開。両者がYouTube撮影を通じて、ディスり合うことで、地獄のようなバトルが繰り広げられることになった。これまで手掛けてきた脚本では「登場人物の感情を追いかけながら書いていた」と語る吉田監督だが、今回はそれに「イラッとする動画は?」といった、まるで大喜利大会のような新鮮な感覚もプラス。そんななか、いちばん吉田監督の頭を痛めたのは、対立する2人の物語の終着点だった。それは同時に監督が望む展開でもあり、最終的には決して綺麗にまとめたくない思いを優先することになった。
吉田組経験者がぶつかり合うキャスティング
吉田監督の当初のイメージは、意外にも『Shall we ダンス?』の役所広司ばりにジェントルマンだった田母神役は、「できるだけ、とんちんかんな映画にしたい!」という監督の思いを体現してくれるムロツヨシに決定。遊び心ある芝居ができる役者ということもあり、『ヒメアノ~ル』に続き、2度目となる吉田組参加となった。一方、実際に底辺YouTuberが演じる案もあったゆりちゃん役は生徒役の一人として、『銀の匙 Silver Spoon』に出演していた、岸井ゆきのに決定。当時から、一見動物的に見えつつ、じつは緻密な芝居でリアリティを生む芝居を高く評価していた吉田監督にとって、“また撮りたい女優”の一人だった。そんな彼女がさまざまな経験を経て、ふたたび吉田組に参加することになった。また、田母神の同僚であり、ゆりちゃんのあいだを行き来する梅川役には、「いい意味で映画らしさを感じさせるうえ、どんな役柄でもハマる巧い俳優」ということから、若葉竜也が吉田組初参加となった。

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