08
10月

テオレマ [1968](10/10、12、14)

Teorema.jpg
この、聖なるもの。

監督:
 ピエル・パオロ・パゾリーニ
音楽:
 エンニオ・モリコーネ
出演:
 テレンス・スタンプ
 シルバーナ・マンガーノ
 マッシモ・ジロッティ
 アンヌ・ビアゼムスキー
 ラウラ・ベッティ
 アンドレ・ホセ・クルース
 ニネット・ダボリ
原題:
 Teorema
製作:
 1968年製作/イタリア
上映時間:
 99分
映倫区分:
 PG12
配給:
 ザジフィルムズ

ピエル・パオロ・パゾリーニ生誕100年! 
初公開から50年を経て甦る、 真骨頂にして問題作!

第29回 ヴェネチア国際映画祭最優秀女優賞
国際カトリック映画事務局賞受賞

イタリアの異端児パゾリーニが描く“現代の寓話”

北イタリアの大都市、ミラノ郊外の大邸宅に暮らす裕福な一家の前に、ある日突然見知らぬ美しい青年が現れる。父親のパオロは多くの労働者を抱える大工場の持ち主。その夫に寄りそう美しい妻ルチアと、無邪気な息子ピエトロ、娘オデッタ、そして女中のエミリア。何の前触れもなく同居を始めたその青年は、それぞれを魅了し、関係を持つことで、ブルジョワの穏やかな日々をかき乱していく。青年の性的魅力と、神聖な不可解さに挑発され、狂わされた家族たちは、青年が去ると同時に崩壊の道を辿っていく…。

1975年11月2日、ローマ郊外で非業の死を遂げて45年以上の時を経た今もなお、世界中のシネフィルに支持される異才ピエル・パオロ・パゾリーニ。生誕100年を迎える2022年3月、日本国内においては1970年の劇場初公開以来、映画祭以外では上映される機会のほとんどなかった代表作『テオレマ』が、2020年米クライテリオン社によってなされた、オリジナルネガからの4Kスキャンによる修復版で、スクリーンに甦ります。

ヴェネチア国際映画祭で最優秀女優賞(ラウラ・ベッティ)と同時に国際カトリック映画事務局賞を受賞したことで、イタリア・カトリック界で物議を醸し、猥褻罪に問われて裁判に発展。その後パゾリーニは無罪となり、裁判沙汰も手伝って映画は大ヒット。パゾリーニ自身が“天使と悪魔の間にいる、あいまいな人物”と語る《訪問者》の解釈をめぐって大論争となりました。

謎の《訪問者》に扮したテレンス・スタンプの妖しい魅力に、日本初公開時は女性ファンが激増。60年に及ぶキャリアの中で、代表作の1本として数えられています。共演は、当時ジャン=リュック・ゴダールの妻でもあったアンヌ・ヴィアゼムスキー(『バルタザールどこへ行く』、『中国女』)、シルヴァーナ・マンガーノ(『家族の肖像』)他。音楽はイタリアが生んだ名作曲家、エンニオ・モリコーネが手掛けている。




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