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06月
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アルマゲドン・タイム ある日々の肖像(6/24~7/7)
CATEGORY映画情報<上映予定>
この素晴らしき、不条理な世界
監督:
ジェームズ・グレイ
出演:
アンソニー・ホプキンス
アン・ハサウェイ
ジェレミー・ストロング
バンクス・レペタ
ジャイリン・ウェッブ
トバ・フェルドシャー
ライアン・セル
原題:
Armageddon Time
製作:
2022年製作/PG12/アメリカ
上映時間:
115分
配給:
パルコ
12歳の、ほんの出来心が招いた一家の騒乱――
そのまなざしの先にある、素晴らしき愛と不条理の世界
1980年、ニューヨーク。白人の中流家庭に生まれ育ったポール(バンクス・レペタ)は、公立学校に通う12歳。PTA会長を務める教育熱心な母エスター(アン・ハサウェイ)、働き者でユーモラスな父アーヴィング(ジェレミー・ストロング)、私立学校に通う優秀な兄テッド(ライアン・セル)と不自由なく過ごしているが、近ごろは家族に対して苛立ちと居心地の悪さを感じる毎日。そんなポールにとって、祖父アーロン(アンソニー・ホプキンス)はただ一人の心を許せる良き理解者であった。
想像力が豊かで芸術に興味を持つポールにとって、規律を重んじる学校生活は窮屈そのもの。そのため周囲との集団生活にうまく馴染めずにいたが、クラス一の問題児である黒人生徒ジョニー(ジェイリン・ウェッブ)だけは唯一の打ち解けられる友人だ。しかしある日、ポールとジョニーがやらかした些細な悪さが、2人の行く末を大きく分けることになる――。
俊英ジェームズ・グレイの幼少期を投影した自伝的作品。
豪華キャスト陣の共演でよみがえる、80年代ニューヨーク ― その光と影。
『エヴァの告白』(13)、『アド・アストラ』(19)など社会派からSFまで精力的に新作を世に送り出し続けるジェームズ・グレイが製作・監督・脚本を務めた最新作。本作はグレイ監督の実体験を元にした自伝的作品であり、第75回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に正式出品された。また、『レイチェルの結婚』(08)、『レ・ミゼラブル』(12)のアン・ハサウェイ、『羊たちの沈黙』(91)、『ファーザー』(20)のアンソニー・ホプキンスなどアカデミー賞®をはじめとする賞レース常連の名優たちに加え、『ジェントルメン』(19)、『シカゴ7裁判』(20)で強い印象の残すジェレミー・ストロングら一流キャストの共演にも注目だ。
レーガン政権が誕生し、冷戦の緊張がさらに高まる80年代ニューヨークを舞台に、多感かつ繊細な12歳の少年ポールが培っていく友情、そして微妙な変化を迎える家族との関係を通して、時代を取り巻く理不尽や不公平を浮き彫りにする本作。生きづらさの中に滲む「理解と愛」に寄り添い、同時に、自分の「無力さ」を噛みしめ、世の中に折り合いをつけながら日々を営む人々の姿を痛烈かつエモーショナルに映し出した逸品。
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