16
03月

落下の解剖学(3/16~4/5)

2024anatomy.jpg
これは 事故か、自殺か、殺人か――。

監督・脚本:
 ジュスティーヌ・トリエ
脚本:
 アルチュール・アラリ
出演:
 サンドラ・ヒュラー
 スワン・アルロー
 ミロ・マシャド・グラネール
 アントワーヌ・レナルツ
 サミュエル・セイス
 ジェニー・ベス
 カミーユ・ラザフォード
原題:
 Anatomie d'une chute
製作:
 2023年製作/G/フランス
上映時間:
 152分
配給:
 ギャガ

第76回 カンヌ国際映画祭 <最高賞>パルムドール 受賞
第81回 ゴールデングローブ賞 脚本賞/非英語作品賞 2部門受賞
第96回 アカデミー賞(2024年)5部門ノミネート

2024anatomy-1.jpg

雪山の山荘で、男が転落死した。
男の妻に殺人容疑がかかり、唯一の証人は視覚障がいのある11歳の息子。

人里離れた雪山の山荘で、男が転落死した。
はじめは事故と思われたが、次第にベストセラー作家である妻サンドラに殺人容疑が向けられる。
現場に居合わせたのは、視覚障がいのある11歳の息子だけ。
証人や検事により、夫婦の秘密や嘘が暴露され、登場人物の数だけ<真実>が現れるが──。

2024anatomy-5.jpg

疑念の中に 〈落ちて〉いく――

2023年のカンヌ国際映画祭で審査員長を務めた奇才リューベン・オストルンド監督から「強烈な体験だった」と破格の称賛を受け、最高賞のパルムドールに輝いたのが、ジュスティーヌ・トリエ監督の長編4作目となる本作だ。
本国フランスでは、公開3週目にして週末ランキングで1位を獲得し、口コミによる観客の圧倒的な支持を証明。さらに、5週目には観客動員数100万人を越える大ヒットを記録。
第81回ゴールデン・グローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、主演女優賞(ドラマ部門/ザンドラ・ヒュラー)、脚本賞、非英語作品賞の4部門にノミネートされ、脚本賞と非英語作品賞の2部門を受賞。アカデミー賞®最有力の呼び声も、日に日にリアリティを増している本年度最大の注目作が、遂に日本でもその全貌を明かす。

2024anatomy-4.jpg

あの日、あの場所で、いったい何があったのか?

主人公のサンドラ役には、『レクイエム~ミカエラの肖像』でベルリン国際映画祭銀熊賞、『ありがとう、トニ・エルドマン』でヨーロッパ映画賞女優賞を受賞し、本作で本年度映画賞レース主演女優賞の最有力候補となっているザンドラ・ヒュラー。人気作家としての知的なポーカーフェイスの下で、底なしの冷酷さと自我を爆発させる圧巻の演技で、観客を一気に疑心暗鬼の渦へと引きずりこむ。本年度のカンヌで次席のグランプリを獲得した『The Zone of Interest』でも主演を務めている、今最も見逃せない俳優だ。息子のダニエル役のミロ・マシャド・グラネールと、彼の愛犬スヌープに扮しパルムドッグ賞を受賞したボーダーコリーのメッシの、演技を超越した存在感が物語のカギを握る。

事件の真相を追っていくうちに、観る者は想像もしなかった人間の深淵に、登場人物たちと共に〈落ちて〉いく。そこでは、あらゆる価値観が覆され、愛と信頼の意味さえ解体されていく。そして最後に突き付けられるのは、あなた自身を映し出す鏡──今、現代を抉る新たな傑作が誕生した。

2024anatomy-5.jpg
(C)LESFILMSPELLEAS_LESFILMSDEPIERRE

関連記事

0 Comments

Leave a comment