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11月

ヒトラーへの285枚の葉書(11/25~12/1)

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ペンと葉書だけを武器にして、真実を生きていく―

監督:
 バンサン・ペレーズ
出演:
 エマ・トンプソン/アンナ・クバンゲル
 ブレンダン・グリーソン/オットー・クバンゲル
 ダニエル・ブリュール/エッシャリヒ警部
上映時間:
 103分
配給:
 アルバトロス・フィルム

1940年6月、戦勝ムードに沸くベルリンで質素に暮らす労働者階級の夫婦オットー(ブレンダン・グリーソン)とアンナ(エマ・トンプソン)のもとに一通の封書が届く。それは最愛のひとり息子ハンスが戦死したという残酷な知らせだった。心のよりどころを失った二人は悲しみのどん底に沈むが、ある日、ペンを握り締めたオットーは「総統は私の息子を殺した。あなたの息子も殺されるだろう」と怒りのメッセージをポストカードに記し、それをそっと街中に置いた。ささやかな活動を繰り返すことで魂が解放されるのを感じる二人。だが、それを嗅ぎ付けたゲシュタポの猛捜査が夫婦に迫りつつあった―。

ペンと葉書だけを武器にしてヒトラー政権に抵抗した
ごく平凡な労働者階級の夫婦の驚くべき物語
本作の原作は、ドイツ人作家ハンス・ファラダがゲシュタポの記録文書を基に、わずか4週間で書き上げたと言われる「ベルリンに一人死す」。実在したオットー&エリーゼのハンペル夫妻をモデルにしたこの小説は、アウシュヴィッツ強制収容所からの生還者であるイタリアの著名作家プリーモ・レーヴィに「ドイツ国民による反ナチ抵抗運動を描いた最高傑作」と評され、1947年の初版発行から60年以上経た2009年に初めて英訳されたことで世界的なベストセラーとなった。
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