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12月

ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣(12/2~12/8)

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<ヌレエフの再来>と謳われる類稀なる才能とそれを持て余し、さまよう心。

監督:
 スティーブン・カンター
出演:
 セルゲイ・ポルーニン
 イーゴリ・ゼレンスキー
 モニカ・メイソン
上映時間:
 85分
配給:
 アップリンク、パルコ

19歳で英ロイヤル・バレエ団の史上最年少プリンシパルとなるも、人気のピークで電撃退団。バレエ界きっての異端児の知られざる素顔に迫ったドキュメンタリー。
ウクライナ出身、19歳で史上最年少の英国ロイヤル・バレエ団プリンシパルとなったセルゲイ・ポルーニンは、その2年後、人気のピークで電撃退団。そのニュースは国内メディアのみならず、世界中に報道された。

スターダムから自滅の淵へ――様々な噂が飛び交う中、彼が再び注目を集めたのは、グラミー賞にもノミネートされたホージアのヒット曲「Take Me To Church」のMVだった。写真家のデヴィッド・ラシャペルが監督し、ポルーニンが踊ったこのビデオはyoutubeで1,800万回以上再生され、ポルーニンを知らなかった人々をも熱狂の渦に巻き込んだ。

<ヌレエフの再来>と謳われる類い稀なる才能と、それを持て余しさまよう心。本人や家族、関係者のインタビューから見えてくる彼の本当の姿とは…?

【コメント】
バレエダンサーは、その華やかなイメージに反し孤高の世界だ。
この映画では、バレエを使命とし生を受けた者は、その人並み外れた才能が、幸福だけでなく、人生の呪縛になり得る事実を見事に描いている。
再生の一歩を歩み始めたセルゲイには自らの才能を掌握する術をこれから見つけてほしい。舞踊という崇高な挑戦の少しばかり先を歩む者として、いくばくかのシンパシーと大きな激励をもって彼の今後の活躍を見守りたい。

熊川哲也Kバレエ カンパニー/Bunkamuraオーチャードホール 芸術監督
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