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03月
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『デトロイト』差別問題を考える(3/17~3/30)
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『デトロイト』差別問題を考える
~50年前の大暴動が映し出す"アメリカの今"~
1967年の夏、権力や社会に対する黒人たちの不満が爆発したデトロイト暴動は、死者43名、負傷者1100名以上を数える米史上最大規模の大惨事となりました。ビグロー監督は、その凄まじい暴動の模様を、ドキュメント映像を交えリアルに再現。そして、実在の被害者をアドバイザーとして現場に招き、暴動の最中に起こった白人警官3人による暴行/殺人事件に焦点を絞り、歴史の闇に眠っていた“戦慄の一夜”の真実に肉薄していきます。
2016年、NFLの選手が米国の国歌斉唱中にひざまずき、警察の黒人への暴力に対して抗議したことに始まり今や世界中に広がりつつある人種差別、警察暴力への抗議行動。2017年9月、黒人容疑者を射殺して殺人罪に問われた白人元警察官に対し、米ミズーリ州セントルイスの裁判所が無罪判決を言い渡し、これに反発した抗議デモの一部が暴徒化する事件が起こるなど、今のアメリカ社会は本作が描く50年前と変わらないように見えます。本作は、アメリカが抱え続ける「闇」、「矛盾」を白日にさらします。過去との対比から今のアメリカについて考え、理解する一助となるでしょう。
翻って我が国日本を考えてみてください、果たして「差別はない」のか。
記憶に新しい「ヘイトスピーチ」。外国人労働者の数は100万人を突破し、経済政策と併せて移民受け入れに関する議論はより活性化しています。ダイバーシティーが進むとはいえ社会に残る「Glass Ceiling」、女性軽視、障碍者差別、いじめ、引きこもり.そして人権問題・・・。
対岸の火事では決してないのではないか。
多様性を認め、偏見・差別のない社会を作るにはどうしたらよいか、自分たちに何ができるのでしょうか。
デトロイト(3/17~3/30)
2018/3/2(金) 福井新聞朝刊にてご紹介いただきました。ありがとうございます。
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