07
07月

ワンダーストラック(7/7~7/13)

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いつだって、人生は驚きと幸せのワンダーランド。

監督:
 トッド・ヘインズ
出演:
 オークス・フェグリー/ベン
 ミリセント・シモンズ/ローズ(12歳)
 ジュリアン・ムーア/ローズ(12歳)/リリアン・メイヒュー
 ジェイデン・マイケル/ジェイミー
 コリー・マイケル・スミス/ウォルター(20歳)
上映時間:
 117分
配給:
 KADOKAWA

アカデミー賞主要6部門ノミネート『キャロル』トッド・ヘインズ監督最新作!

1977年、ミネソタ州ガンフリント。12歳のベン(オークス・フェグリー)は、母エレイン(ミシェル・ウィリアムズ)を交通事故で亡くし、伯母の家で暮らしている。父とは一度も会ったことがなく、母は「いつか話すから」と言いながら、なぜか父の名前すら教えてくれなかった。
ある嵐の夜、母の家に秘かに戻ったベンは、「ワンダーストラック」というニューヨークの自然史博物館の本を見つける。中にはキンケイド書店のしおりが挟まれていて、「愛を込めて、ダニー」と記されていた。きっと父親だと直感して書店にかけようとした電話に、雷が落ちてしまう。病院で意識を取り戻したベンは耳が聞こえなくなっていたが、父親を探すためにニューヨークへと旅立つ。何とかキンケイド書店を見つけるが、店は閉店していた。途方に暮れたベンは、声をかけてきた少年ジェイミー(ジェイデン・マイケル)のあとをついて行き、自然史博物館に辿り着く。

1927年、ニュージャージー州ホーボーケン。生まれた時から耳の聞こえないローズ(ミリセント・シモンズ)は、大きな屋敷に父と使用人たちと暮らしていた。支配的な父とは心が通わないローズとって、女優のリリアン・メイヒュー(ジュリアン・ムーア)の映画を観て彼女の記事を集めることだけが心の支えだった。
ある日、リリアンがニューヨークの舞台に出演すると知ったローズは、彼女に会いに行こうと決意し、ひとりで船に乗る。兄のウォルター(コーリー・マイケル・スミス)が働く自然史博物館にも行ってみたかった。ローズはリリアンが稽古中のプロムナード劇場を探しあてるのだが──。

1977年、父親が自然史博物館で働くジェイミーに、立ち入り禁止の資料室へと導かれるベン。そこでベンは、母と“ダニー”の出会いにまつわる書類を発見する。果たして、ダニーがベンの父親なのか? 彼は今どこで何をしているのか? その先には、ローズが鍵を握る、さらなる謎が待ち受けていた──。

『キャロル』『エデンより彼方に』のトッド・ヘインズ監督新境地にして最高傑作!!
“永遠に残る愛の名作”と称えられ、アカデミー賞®6部門にノミネートされた『キャロル』から2年、全世界が熱望するトッド・ヘインズ監督の最新作が完成した。アカデミー賞®5部門に輝いた『ヒューゴの不思議な発明』の原作者ブライアン・セルズニックによるニューヨークタイムズ・ベストセラー小説の映画化で、セルズニック自身が初の映画脚本に挑戦している。

人種差別や同性愛など、現代に生きる私たちにとって重要な問題をテーマにしてきたヘインズ監督が今回描くのは、愛する人も居場所も失くした少年と少女が、初めてぶつかる人生の壁を懸命に乗り越えていく姿。舞台は、1927年と1977年。各々の時代に、大切な人を探すためにニューヨークへと旅立った彼らは、不思議な運命に導かれてアメリカ自然史博物館に迷い込む。勇気を出して外の世界へと飛び出したふたりを待っていたのは、行く先々で次々と現れる“驚きと幸せの一撃=ワンダーストラック”だった──。

初めてティーンを主人公に迎えたヘインズ監督が、ふたつの時代を行き来する壮大な世界観で創り上げたのは、人生という名のワンダーランド。絶頂期に突入したヘインズ監督の新境地にして最高傑作が、いよいよ日本にも胸躍る一撃を与えてくれる。
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