18
05月

バハールの涙(5/18~5/31)

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女に殺されると 天国へ行けない


監督:
 エバ・ユッソン
出演:
 ゴルシフテ・ファラハニ/バハール
 エマニュエル・ベルコ/マチルド
 ズュベイデ・ブルト/ラミア
 マイア・シャモエビ/アマル
 エビン・アーマドグリ/ベリヴァン
上映時間:
 111分
日本公開日:
 2019年1月19日
製作年:
 2018年
映倫区分:
 G
配給:
 コムストック・グループ、ツイン

捕虜となった息子を助けるため、銃を取って立ち上がったクルド人女性と、
片眼の戦場ジャーナリストの”真実”の物語
 女弁護士のバハールは愛する夫と息子と幸せに暮らしていた。しかし、ある日クルド人自治区の故郷の町でISの襲撃を受け、平穏な生活は断ち切られてしまう。男性は皆殺され、女性たちは性的奴隷として売買を繰り返され、少年たちはIS戦闘員の育成校に強制的に入れられた。
 数か月後、バハールは人質にとられた息子を取り戻すため、そして「被害者でいるより戦いたい」という仲間の言葉に動かされ、女性武装部隊“太陽の女たち”を結成、銃を手に取り、最前線でISと戦う日々を送っていた。同じく小さな娘と離れ、戦地で取材を続ける片眼の戦場記者マチルドの目を通し、再び我が子を抱きしめる日を夢見て、内戦を生き抜くバハールの姿が映し出されていく。

本作で描かれるのは、今年のノーベル平和賞受賞者ナディア・ムラドさんと同じくイラクの少数派ヤズディ教徒の女性たちの物語。
 今年のノーベル平和賞(日本時間11日未明授賞式)を受賞したナディア・ムラドさんは、紛争地域で性暴力の被害に遭った女性の支援と救済に尽力している人権活動家である。イラクのクルド人のなかでもさらに少数派であるヤズディ教徒であり、普通の女性であったナディアさんはある日突然、武装した男たちに襲われた。彼らはISの戦闘員だった。ISに拘束され性暴力を含む悲惨な仕打ちを受けたという。3か月後、ナディアさんは隙を見て逃げ出すことに成功。しかし、既に彼女の家族の多くは亡くなり、運よく生き残った者も、ばらばらに暮らすことを余儀なくされていた。「もう二度と私のような過酷な運命に翻弄される人がいなくなるように」と、彼女はいま活動している。
『パターソン』のゴルシフテ・ファラハニが息子を助け出すため戦うことを余儀なくされた母親を熱演
 【世界で最も美しい顔100人】トップ10の常連で『パターソン』『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』の好演が記憶に新しいゴルシフテ・ファラハニと、カンヌ国際映画祭女優賞受賞歴のある演技派エマニュエル・ベルコが、大切なもののために信念をもって紛争の地で戦う女性と、真実を世界に伝える女性を体当たりで演じている。
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