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06月
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CATEGORY映画情報<上映終了>

私と本との 一期一会
監督:
イザベル・コイシェ
出演:
エミリー・モーティマー/フローレンス・グリーン
ビル・ナイ/エドモンド・ブランディッシュ
パトリシア・クラークソン/ガマート夫人
上映時間:
112分
日本公開日:
2019年3月9日
製作年:
2017年
映倫区分:
G
配給:
ココロヲ・動かす・映画社○
英国ブッカー賞受賞作家ペネロピ・フィッツジェラルドの原作を、『死ぬまでにしたい10のこと』のイザベル・コイシェ監督が映画化
1959年のイギリス、海辺の小さな町。戦争で夫を亡くしたフローレンスは、それまで一軒も書店がなかった町に夫との夢だった書店を開こうとする。しかし、保守的なこの町では女性の開業はまだ一般的ではなく、フローレンスの行動は住民たちに冷ややかに迎えられる。
40年以上も自宅に引きこもり、ただ本を読むだけの毎日を過ごしていた老紳士と出会ったフローレンスは、老紳士に支えられ、書店を軌道に乗せる。
そんな中、彼女をよく思わない地元の有力者夫人が書店をつぶそうと画策していた…
1950年代後半のイギリスの町の素朴で懐かしい景観を捉えた美しい映像
近年、『ブレス しあわせの呼吸』(17)、『追想』(18)など、それぞれ50~60年のイギリス、60年初頭のイギリスと、保守的で閉鎖的な時代を舞台にした映画が複数あるが、胸を圧迫するような閉鎖的な空気とは相反し、イギリスらしい景色や街並み、風景の美しさが観る者を魅了する。本作もまた、マクドナルドもスターバックスも見当たらない、古き良きイギリスの町の――それゆえ閉鎖的、且つ町の人々も古い価値観に縛られて抑圧的でもあるのだが――素朴な魅力や、力強い自然の美しさに満ちている。
一方、当時のイギリス上流社会を映したガマート夫妻の屋敷に集う人々のファッション、対照的にコットンの肌触りを感じさせるようなフローレンスやお手伝いの少女クリスティーンが身に纏う素朴な風合いの日常着、ゴブラン織りのケープ、手編みのポットカバー、本を包む紙や紙紐といった日用品など、雑貨好きの女性にはたまらないアイテムも満載。映画を彩る哀愁漂うロンドンの歌姫、アラ・ニのジャジーな歌声も、作品の世界観を深めて余韻を残す。
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