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01月

2006年 終戦61周年企画 ニッポンの終戦(旧HP)

CATEGORYイベント


Metro Movie Theater
1-2-14Junka Fukui City Japan


メトロ劇場
 
〒910-0023
福井市順化1-2-14

Tel 0776-22-1772

メトロ  平和と環境のサイト  For Peace
終戦61周年企画   ニッポンの終戦         <企画 > メトロ名作上映会

今年の夏は  6月 『 ホテル・ルワンダ 』                現代の戦争‐‐内戦 
          『 白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 』  ナチに対する抵抗運動
       7月 『 戦場のアリア 』       1次大戦、兵士たちのクリスマス休戦
を上映しました。

2006年ニッポン編を贈ります。 アップロード遅れて申し訳ありません。

『 紙屋悦子の青春 』KAMIYA ETSUKO NO SEISHUN   
11/4(土)~11/17(金)
監督 黒木和雄
主演 原田知世 永瀬正敏 松岡俊介 本上まなみ

黒木和雄監督 遺作。戦争3部作、最終章

自分の意思を胸に収めた 戦時中の女性の青春を描く
戦火に芽生えた淡い恋- 終戦を間近に控えた鹿児島の田舎町。春、咲き誇る桜の木下で二人の若者が美しく純朴な娘に恋をし、娘もまた初めてのときめきに胸を焦がします。
紙屋悦子は兄の後輩 明石少尉にひそかに思いを寄せていた。ところがある日、兄は別の男性との見合いを悦子に勧めてきた。それは明石の親友、永与少尉。明石自身も縁談成立を望んでいるらしい。一目ぼれした永与は率直な愛情を示す。
明石は特攻隊に志願し、最愛の人を親友に託そうとしたのだった・・・。

★戦争を決して美化しない。多くの肉親・友を失って心に深い傷を背負って生き残った者たちの話です。

 

 le soleil    The Sun
12月9日~1月12日
 
監督 アレクサンドル・ソクーロフ
 主演 イッセー尾形 ロバート・ドーソン 佐野史郎 桃井かおり

 日本での公開不可能といわれていた あの映画が今幕を開ける
 第13回サンクトペテルブルク国際映画祭でグランプリ

 昭和天皇ヒロヒト-彼は悲劇に傷ついた、ひとりの人間。
 闇は、まだ明けなかった。1945年8月。そのとき、彼は庭師のように質素な身なりをしていた。その人の名前は、昭和天皇。宮殿はすでに焼け落ち、天皇は地下の待避壕か生物研究所で暮らしていた。「私の体は君たちと変わらない」彼を神の子孫だという侍従たちに天皇は言う。失われる多くの命。米軍の爆撃機。見る見るうちに焦土となる東京。戦争をとめることができなかった天皇の孤独と苦悩。彼は「誰からも愛されていない」と呟き、遠く離れて暮らす皇后と皇太子たちのアルバムに唇を寄せた。やがて、連合国占領軍総司令官マッカーサーとの会見の日が訪れる。彼は、ひとつの決意を胸に秘めていた・・・。   戦争という悪夢の中で引き裂かれる、一人の人間の苦悩と孤独、そして、彼の愛する家族をめぐる映画。
「太陽」はアレクサンドル・ソクーロフ監督が、ヒトラーやレーニンを描いてきた3部作「20世紀の権力者」のひとつとして、これまで誰も描いて来なかった昭和天皇をテーマに据えた作品。


→ ロシアの鬼才アレクサンドル・ソクーロフが昭和天皇を主人公にした問題作。神と崇められ、戦争に翻ろうされた天皇が、終戦から一転して「人間宣言」へ至る苦悩と孤独を詩的なタッチで描く。昭和天皇役には映画、舞台以外にも多方面で活躍するイッセー尾形がふんし、桃井かおり、佐野史郎が共演。天皇ヒロヒトの人間的側面に迫る本作は、第55回ベルリン国際映画祭など各地で絶賛された
 

★こうして私たちは、天皇の臣民ではなくなった。だが、いつから日本国の主権者・国民として自覚したのだろうか。この映画はニッポンの外から見た敗戦の天皇の姿をえがいているが、内側から私たちの知りうる菊のカーテンの中の天皇の姿との違いに衝撃を感じ、戦争の歴史認識の甘さを痛感させられる。

★この映画の理解のための補足   
  連合国軍最高司令官総司令部(GHQという通称)     の項 より            フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』抜粋

1945年(昭和20年)
8月14日 日本が降伏の旨を中立国を通じて通告し、勅語を発布する。 
8月15日 国民に向けての玉音放送
8月30日 アメリカ合衆国陸軍マッカーサー元帥が神奈川県厚木飛行場に到着。車両で横浜に入る。 

9月8日 連合軍、東京に進駐する。以後、都内の建物600箇所以上を接収
9月11日 マッカーサー、東條英機らA級戦犯容疑者39人の逮捕を命令(東條、自決に失敗)。 

9月16日 連合軍本部が横浜から第一生命相互ビルに移転。 

9月27日 昭和天皇、マッカーサーを訪問(2人並んだ写真が新聞に公開され、国内に衝撃を与える)

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終戦61周年 『映画をとおし 戦争と平和を考える』 -歴史を風化させないためにー

                             <企画 > メトロ名作上映会  

昨年2005年夏 メトロ名作上映会は福井映画サークルと共催の終戦60周年上映会をいたしました。その際は、多くの支持・支援ありがとうございました。そして継続することの大切さを知り、9月、10月、12月に『終戦60周年ヨーロッパ編』を企画上映しました。

戦争って何?? 世界の戦争と日本、現代の日本について考える

戦争を止めること・平和を守ること・戦争への道を選ばないことは容易なことではないようです。
注意しなければいけないのは戦争映画という言葉です。戦線の激しい戦闘シーンを見て戦争映画としてきたことです。60年間、テレビを含めて戦争映画を見続け、 戦闘に巻き込まれていないから戦争でなく “平和”だと日本中が思ってしまっています。
現代においては すでに交戦国や内戦中の国がある一方、停戦中の国も 国交断絶 経済制裁もあります。戦争景気を待ち望むもの 武器を輸出するものもいます。戦争が始まると、戦争に勝つことが唯一の目的にされ、政治、経済、文化すべてが戦争目的に一致させられます。現代においてはさらに巧妙に情報までがコントロールされています。
グローバル化が進み、注意していないといつの間にかどこかの戦争に加担していることになってしまう時代です。昨年でわかったことは映画が戦争の歴史の語り部になりうることです。それぞれの映画の製作された意図、時代を映画を通して紐解くことで、そこに描かれていないことを含めて そのメッセージは、評価、再評価されて後世に残されることでしょう。戦争という状態に一歩でも近づかないようにするために映画から多くのことを知ることができます。そのことが平和を考えるきっかけになると思います。

2006年 夏の企画  今年は終戦から61年目。 これからも長く続く地道な活動にしたいと思っています

『 ホテル・ルワンダ 』 Hotel Rwanda (メディアスーツ)
6月3日~6月23日

監督 テリー・ジョージ
主演 ドン・チードル ニック・ノルティ ホアキン・フェニックス
魂を揺さぶる―感動の実話
'04年度 アカデミー賞主演男優賞&助演女優賞&脚本賞ノミネート
「愛する家族を守りたい。」
ただ1つの強い思いが、1200人の命を救った…。  
舞台は1994年、アフリカのルワンダ。長年続いていた民族間の諍いが、大虐殺に発展し、100日間で100万もの罪なき人々が惨殺される。アメリカ、ヨーロッパ、そして国連までもがこの悲劇を黙認する中、4ツ星ホテルに勤める支配人 ポール・ルセサバギナは行き場のない人々をホテルに匿いはじめる…。
虐殺者たちを懐柔し、翻弄し、時には脅しながら、彼はたった一人で避難民たちの命を守りぬいた…。家族を守ることだけを考えていた一人の父親が、1200人を救うヒーローへと飛躍する奇跡の過程を描いた実話。
“日本でも公開を”と願った若者たちがインターネットで運動を展開。その熱意が実り公開となった話題の社会はドラマ。
           
地球の裏側にあっても戦争の影響を受ける時代。現代に至っても民族主義が暴走すると、民族優越から他民族虐殺をもたらす。1994年ルワンダ内戦。 遥かなたアフリカのことだから自分に関係ないと耳と目をふさいで日本は平和だと思っていた。こんなにひどい内戦と虐殺があったのに・・・  家族の愛・勇気・国際政治の現実

白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々 』 Sophie Scholl - Die letzten Tage  (キネティック)
 6月17日~7月7日
 監督 マルク・ローテムント
主演 ユリア・イェンチ(ヒトラー最後の12日間)   アレクサンダー・ヘルト
 ファビアン・ヒンリヒス   ヨハンナ・ガストドロフ   アンドレ・ヘンニック 
第55回ベルリン国際映画祭 三冠☆受賞(銀熊・最優秀監督・最優秀女優賞 )
第78回アカデミー賞外国語映画賞ドイツ代表

歴史のヒロインの姿を鮮烈に蘇らせる感動の実話
ゾフィーの壮絶な勇気に、世界がすすり泣いた。
1943年、ヒステリックに全面戦争の勝利を叫ぶヒトラー独裁政権末期。誰もが身をすくめていた時代、ヒトラー打倒を市民に呼びかけた実在のグループ“白バラ”の紅一点、ゾフィー・ショル。史実は戦後、ドイツの女性英雄として名を刻まれるゾフィーと、兄のハンス、白バラの仲間のクリストフが2月18日にミュンヘンの大学構内で逮捕され、5日後に人民法廷で大逆罪を宣告され、即日書っ刑されたことを伝えている。しかし、逮捕からの5日間の彼らの真実は長い間、謎に包まれていた。ゾフィーは何を思い、ゲシュタポの尋問間と向かい合ったのか?ナチスは何を恐れていたのか?このゾフィー・ショルと白バラの秘密が、今、初めて明かされる―。
21歳の短い命を澄んだ瞳で見つめ、仲間を守り、明日への希望を祈ったゾフィー・ショルの壮絶な勇気が今私たちの胸を熱くする!

戦後、ゾフィー・ショルは暴力と抑圧に立ち向う市民の勇気のシンボルとなった。  
ドイツでは、二度と戦争を起こさないためにその事実(ナチス政権・強制収容所の実態)を知る責任があるとして次世代に教育している。旧同盟国の日本はどうだろうか?世の中が戦争に向かっていってしまっている状態や戦争に巻き込まれたとき、戦争に反対することは非常に大変なこと。戦争が近づく前に現実の平和を考えることとは?

 『 戦場のアリア 』    Joyeux Noel (角川ヘラルド)
7月29日~8月18日 
歴史に置き去りにされた、真実の物語 兵士たちのクリスマス休戦   
第一次世界大戦。戦場に響くすばらしい音色が引き起こした、心温まる奇跡。
監督 クリスチャン・カリオン
主演 ダイアン・クルーガー(トロイ) ベンノ・フェルマン ギョーム・カネ
'06アカデミー賞外国語映画賞ノミネート ゴールデングローブ賞ノミネート
STORY: 1914年、第一次世界大戦下。フランス・スコットランド軍と、ドイツ軍が連日砲弾を鳴り響かせている北部の村。クリスマスだけは家族の元に帰りたいと兵士の誰もが願ってはいたが、戦況はますます激化。やがて訪れたクリスマスの夜。ドイツ軍には10万本のクリスマスツリーが届けられ、スコットランド軍の塹壕からはバグパイプの音が響き、兵士たちのコーラスが加わった。歌声は国境を越えて、懐かしい故郷と愛する家族を思い出させる。そして奇跡起こった-。
 
第1次世界大戦初年1914年クリスマス休戦後、各国は長期国民総力戦へと突入し、戦争遂行に反するこの事実(事実上の各国兵士による反戦・平和ゼネストの成功)は第2次大戦を含め長くその後の正史から抹殺された。誰のための戦争なのか? 兵士たちはそもそも戦う必要はあったのか?ヨーロッパがEUになった今、20世紀の戦争の意味が問われる。史実を元に映画は問いかける。戦争の本質を摩り替えてうまれた国土と家族を守る祖国防衛戦争とは?

映画から、あなたは なにを感じ、考えますか・・・?   
                            
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