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25
01月

ゴーストマスター(1/25〜1/28)

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究極の映画愛。


監督:
 ヤング・ポール
出演:
 三浦貴大/黒沢明
 成海璃子/渡良瀬真奈
 板垣瑞生/桜庭勇也
 永尾まりや/牧村百瀬
 原嶋元久/石田謙信
 寺中寿之/室井凡太
 篠原信一/鈴木敦
 川瀬陽太/土田太志
 柴本幸/白石景子
 森下能幸/松尾正平
 手塚とおる/柴田彰久
 麿赤兒/轟哲彦
原題:
 -
上映時間:
 90分
日本公開日:
 2019年12月6日
製作年:
 2019年
映倫区分:
 R15+
配給:
 S・D・P

とある廃校では、人気コミックの映画化『僕に今日、天使の君が舞い降りた』、通称「ボクキョー」の撮影が佳境を迎えていた。主演は大量生産される“壁ドンキラキラ映画”に引っ張りだこの桜庭勇也(板垣瑞生)と牧村百瀬(永尾まりや)。いよいよクライマックスの壁ドンシーンだが、“壁ドンする意味”に悩み始めた勇也のせいで、撮影がストップしてしまう。

激高した監督の土田(川瀬陽太)が現場を放り出し、次々とスタッフがやめていく中、事態の収拾に駆けずり回るのは助監督の黒沢(三浦貴大)。黒沢明という、映画界の伝説的監督の同音異字の名前のせいで、生まれてからずっとイジられキャラとして生きていた男だ。

黒沢の心の支えは、自ら執筆したホラー映画の脚本『ゴーストマスター』で監督デビューさせてくれるという柴田プロデューサー(手塚とおる)との約束。ところが「ボクキョー」に出演している憧れの女優・渡良瀬真菜から「こんなところにいる時点で才能はないですよ」と言い放たれ、さらに柴田も『ゴーストマスター』を本気で映画化する気などないと知ってしまう。

黒沢は、絶望と悔しさで泣きながら走り出して転倒。鼻血のしずくが『ゴーストマスター』の脚本に垂れると、架空の存在だった怨霊“ゴーストマスター”に生命が宿ってしまう。

一方、“壁ドン”の演技で思い詰めた勇也は、誰もいない校舎裏で、一人で壁ドンの練習を続けていた。壁一面に、血で染まった手形が付いているのを見てビビる黒沢。そして“ゴーストマスター”は勇也の生き血を吸って覚醒し、勇也に取り憑いてしまった。モンスターと化した勇也は撮影現場を阿鼻叫喚の地獄へと変えていくことに・・・。

 流行っているから低予算で作れば儲かる、という安易な発想と低い志で製作されることになった、とある “壁ドン”映画の撮影現場。ところが主演俳優が“壁ドン”について悩みはじめ、撮影がストップしてしまう。殴る蹴るのパワハラも日常茶飯事、24時間稼働当たり前の過酷な現場で、事態の収拾を押しつけられたのはペーペーの助監督・黒沢明。名前だけは“巨匠”で“一流”だが、断れない性格が災いして便利使いに甘んじている、B級ホラーを愛するただの気弱な映画オタクだ。唯一の心の支えとしていた、いつか監督になる夢が無残に打ち砕かれた時、黒沢のうっ積した不満は悪霊を呼び寄せ、監督デビューのために書き温めていた渾身の脚本「ゴーストマスター」に憑依してしまう。撮影現場を阿鼻叫喚の地獄へと変えていく「ゴーストマスター」を、黒沢と撮影隊は止めることができるのか!?

 映画を愛する者ならば、決して避けることができないジャンル「ホラー」。映画史にその名を刻む名監督たちをブレイクさせ、低予算ゆえに野心と好奇心が渦巻く実験場となり、ブレイクしなかった者たちの怨念もまたジャンルの深みを増していく。そんなホラーへの熱い想いを注ぎつつ、あらゆる映画を飲み込むカオスのごとき怪作が誕生した。
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