18
07月

殺しが静かにやって来る [1968](7/18~7/24)

Il_grande_silenzio.jpg

雪、モーゼル、モリコーネ、そして衝撃的なラスト。

殺しが静かにやって来る

監督:
 セルジオ・コルブッチ
出演:
 ジャン=ルイ・トランティニャン
 クラウス・キンスキー
 ヴォネッタ・マギー
 フランク・ウォルフ
 ルイジ・ピコラッリ
 マリオ・ブレガ
原題:
 Il grande silenzio
上映時間:
 105分
製作年:
 1968年製作/イタリア

1898年、ユタ州スノーヒル。無抵抗の夫を賞金稼ぎに殺されたポーリーンは、噂に聞くある男を呼び寄せた。雪原の彼方からやって来たその殺し屋の名は”サイレンス”。彼は賞金稼ぎのみをターゲットとし、通り過ぎた後、必ず死の沈黙が訪れることからその名が知られている。町は極悪非道の賞金稼ぎロコ(クラウス・キンスキー)と、悪徳判事ポリカットに支配されていた。サイレンスは殺しの機会を伺うが、狡猾なロコはなかなかチャンスを与えない。そして、次第にサイレンスの凄絶な過去が明らかにされていく。彼は幼い頃、目前で両親を賞金稼ぎに殺され、口封じのために喉を切られていたのだった。

セルジオ・コルブッチ監督後期の代表作にして、ネガティヴな魅力に溢れた異色作。「男と女」で当時人気絶頂だった、ジャン=ルイ・トランティニアンが主演。クラウス・キンスキーの悪役ぶりも光る。雪深いユタ州の山奥という舞台、口の不自由な殺し屋、黒人のヒロイン、マフラーを巻いたガンマン達、モーゼル銃、モリコーネの哀愁あふれる音楽・・・全ての要素が異色な、伝説的カルト・ムービー。1995年にリバイバル公開され、渋谷でのレイトショーは異常な人気ぶりを披露した。
関連記事

0 Comments

Leave a comment