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05月

サンドラの小さな家(5/22~6/4)

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世界は変えられる。この場所があるから。

サンドラの小さな家


監督:
 フィリダ・ロイド
出演:
 クレア・ダン
 ハリエット・ウォルター
 コンリース・ヒル
 イアン・ロイド・アンダーソン
 ルビー・ローズ・オハラ
 モリー・マッキャン
上映時間:
 97分
日本公開日:
 2021年4月2日
製作:
 2020年製作/アイルランド・イギリス合作
映倫区分:
 G
配給:
 ロングライド

家も人生も、自分たちの手で建て直す。
生きづらいこの世界に立ち向かう母娘と隣人たちの、奮闘と希望の感動作。
シングルマザーのサンドラ(クレア・ダン)は、虐待をする夫のもとから2人の幼い娘と共に逃げ出したが、公営住宅には長い順番待ち、ホテルでの仮住まいの生活から抜け出せない。

ある日、娘の寝る前のベッドサイドストーリーからヒントを得て、手頃な家を自分で建てようというアイデアを思いつく。土地、資金、人材……足りないものだらけで途方に暮れていたサンドラだったが、土地と資金の提供を申し出てくれた雇い主のペギー(ハリエット・ウォルター)、偶然出会った建設業者のエイド(コンリース・ヒル)、仕事仲間やその友人たち。少しずつ仲間を増やし、一軒の小さな家を作っていく。しかし、束縛の強い元夫の妨害にあい…。

サンドラは自分の人生を再建することができるのだろうか?

『マンマ・ミーア!』監督、『女王陛下のお気に入り』製作陣と
アイルランドが生んだ新たなる才能、クレア・ダンが贈る
今こそ見るべき、希望の涙が溢れる人生再建の物語
どこにでもいる一人の女性が、周囲の人々と助け合いながら、自らの手で小さな家を建てる──。この物語は、アイルランドを舞台にシングルマザーの貧困、家庭内暴力、住宅問題……といった現代社会にはびこる問題に鋭く斬り込み、かつ希望の物語として瑞々しく描き出す。暗い世相を背景にしつつも、それでも強く生きる主人公たちを見つめるあたたかな視点は、イギリスの珠玉ケン・ローチ監督の作品を彷彿とさせる。
本作は、企画・脚本・主演とすべてにおいて重要な役割を果たしたアイルランドの新星クレア・ダン抜きには語れない。親友から受けた「ホームレス状態になってしまった」という一本の電話に、大きな衝撃とともに怒りを感じたダンは初めて映画脚本を執筆。その脚本が、フィリダ・ロイド監督( 『マンマ・ミーア!』、『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』)、エレメント・ピクチャーズ( 『女王陛下のお気に入り』『ルーム』製作)らに強く共鳴した。

困難を極める今の時代、一人の若い才能が紡いだ物語は、少しずつ共感を得ながら1本の映画として結実する。それは劇中で、周囲を巻き込みながら家を建てるサンドラの姿とも重なる。この時代にふさわしいエンパワーメントな作品と言えるだろう。

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