21
05月

テアトル・クラシックス ACT.1 「愛しのミュージカル映画たち」(5/21~6/10)

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誰もが知る不朽の名作や、密かに人気を博す隠れた傑作を

ミュージカルは、最高の友達!
テアトル・クラシックス第1弾は、「ミュージカル映画」特集。
心躍り、身体が弾む、極上の音楽エンターテイメント 6作品 を一挙上映!華やかに彩られた音楽、美しく奏でられる名曲、瑞々しく輝く往年のスターたち――時を越えて愛され続けるミュージカル・コメディが、熱狂と興奮に満ちた夢の世界へお連れします。

【特別鑑賞料金】
一般(シニア含む):1200円
学生:500円
障がい者(付き添い1名まで):1000円


◆上映スケジュール

2022/5/21(土)~5/27(金)
5/21(土) 5/22(日) 5/23(月) 5/24(火) 5/25(水) 5/26(木) 5/27(金)
巴里の
アメリカ人
若草の頃 巴里の
アメリカ人
若草の頃 巴里の
アメリカ人
若草の頃 巴里の
アメリカ人
2022/5/28(土)~6/3(金)
5/28(土) 5/29(日) 5/30(月) 5/31(火) 6/1(水) 6/2(木) 6/3(金)
紳士は金髪がお好き イースター
・パレード
紳士は金髪がお好き イースター
・パレード
紳士は金髪がお好き イースター
・パレード
紳士は金髪がお好き
2022/6/4(土)~6/10(金)
6/4(土) 6/5(日) 6/6(月) 6/7(火) 6/8(水) 6/9(木) 6/10(金)
ビクター/
ビクトリア
上流社会 ビクター/
ビクトリア
上流社会 ビクター/
ビクトリア
上流社会 ビクター/
ビクトリア


◆作品詳細

若草の頃 [1944](5/22, 24, 26)
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若草の頃 [1944]
20世紀初頭のセントルイスを舞台にした、心温まるファミリー・ミュージカル。
第17回 アカデミー賞(1945年)脚色賞/撮影賞/作曲賞/歌曲賞 ノミネート

[1944年|113分|アメリカ|カラー|スタンダード|原題:Meet Me in St. Louis]
監督: ヴィンセント・ミネリ 原作: サリー・ベンソン 脚色: アービング・ブレッチャー、フレッド・F・フィンクルホフ 製作: アーサー・フリード 撮影: ジョージ・J・フォルシー 音楽: ジョージー・ストール
出演:ジュディ・ガーランド、マーガレット・オブライエン、メアリー・アスター、ルシル・ブレマー、トム・ドレイク


 「若草物語」にも似てジュディ・ガーランド扮する次女が原作者のモデル。名子役マーガレットとジュディが歌うシーンが愛らしい家族パーティーをはじめ、ジュディが初恋のときめきを、ある時は悩み(「ボーイ・ネクスト・ドア」)、時には歓び歌い上げる(「トロリー・ソング」)、ヒュー・マーティンとラルフ・ブレインの歌曲が、美しい美術や衣装と共に映画を彩る。中でも泣きじゃくる妹を慰めつつジュディが唄う「メリー・リトル・クリスマス」はクリスマスソングの定番に、ジュディの魅力を引き出すために特に作られた「トロリー・ソング」は、後年の彼女のコンサートには欠かせないスタンダードになった。
 監督のヴィンセント・ミネリはこの作品が縁でジュディと結婚し、のちに自身も大エンターテイナーとなる娘ライザ・ミネリが生まれた。作品自体も、単なる楽しいミュージカルとしてではなく、古き良きアメリカの家庭の様子や市井の人々の温かさが、時代背景と共に生き生きと描かれて、今も変わらず観る者を魅了する。
イースター・パレード [1948](5/29, 31, 6/2)<・ /a>
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イースター・パレード [1948]
ダンスの王様アステアが踊りまくる 世界を狂喜させた虹のミュージカル
第21回 アカデミー賞(1949年)作曲賞 受賞

[1948年|103分|アメリカ|カラー|スタンダード|原題:Easter Parade]
監督: チャールズ・ウォルターズ  原作: フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット
脚色: シドニー・シェルダン、フランセス・グッドリッチ、アルバート・ハケット  製作: アーサー・フリード  撮影: ハリー・ストラドリング  作詞・作曲: アーヴィング・バーリン  振付: ロバート・アルトン 
出演:ジュディ・ガーランド、フレッド・アステア、ピーター・ローフォード、アン・ミラー


 1910年代のニューヨーク。フレッド・アステア扮するドンは人気ダンスコンビを組んでいた。が、突如相方に去られてしまい、戸惑いながらも新たなパートナーを見つけ再出発を目指すことになる。相手役に抜擢されたジュディ・ガーランド演じるハンナは、前任者とは180度違った個性だったために互いに四苦八苦する。やがて、これまでを踏襲せず、新たな個性を生み出せば良いと気づき...。
 共にハリウッドの名門スタジオ MGM に長く在籍しながらも、主役の二人は実はこれが初共演。彼らの持ち味と芸が見事に呼応しあい、愉しく生き生きとしたバックステージものに仕上がった。
 音楽は ‟アメリカ・ポピュラーソングそのもの“ と言われるアーヴィング・バーリン。実際に 1910年代に彼がヒットさせた曲をはじめ、本作の為に作られた新曲を共に(「カップル・オヴ・スウェルズ」の楽しさ!)、或いは個々に(アステアの「ステッピングアウト・ウィズ・マイ・ベイビー」は必見)歌い踊る。加えて名手アン・ミラーのタップが冴える「シェイキング・ザ・ブルース・アウェイ」、ジュディと P・ローフォードの愛らしいデュエット「フェラ・ウィズ・アンブレラ」等が並ぶ。
巴里のアメリカ人 [1951](5/21, 23, 25, 27)
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巴里のアメリカ人 [1951]
ジョージ・ガーシュインの名曲 “パリのアメリカ人” にのって綴る恋の歓びと悲しみ
第24回 アカデミー賞(1952年)作品賞/脚本賞/撮影賞/作曲賞/美術賞/衣裳デザイン賞 受賞

[1951年|113分|アメリカ|カラー|スタンダード|原題:An American in Paris]
監督: ヴィンセント・ミネリ  脚本・原作: アラン・ジェイ・ラーナー
製作: アーサー・フリード  撮影: アルフレッド・ギルクス  音楽: ジョージ・ガーシュウィン  振付: ジーン・ケリー
出演:ジーン・ケリー、レスリー・キャロン、オスカー・レヴァント、ジョルジュ・ゲタリー


 第二次大戦直後のパリ。米国人ジェリー(ジーン・ケリー)は退役後も祖国へ帰らずに、画家としての夢を実現させようとして、仲間たちとボヘミアンな暮らしをしている。そんな中、彼は巴里娘リーズ(レスリー・キャロン)に恋をするが、彼女は仲間の一人の許嫁だった…。
 既に若くして世を去っていたジョージ・ガーシュウィンの交響詩「パリのアメリカ人」を中心に、全編にガーシュウィン兄弟の「ス・ワンダフル」「我が恋はここに」「エンブレイサブル・ユー」「アイ・ガット・リズム」といった名曲が溢れる。作詞家である兄アイラは、作品に見合うよう新たに歌詞を書き直しもした。脚本を担当したのは『マイ・フェアレディ』のアラン・ジェイ・ラーナー。
 念願の映画化にジーン・ケリーは自ら振り付けも担当。終幕では、ローラン・プティの下で踊り、本作が映画デビューとなったレスリー・キャロンと、圧巻のバレエシーンを生み出した。舞台の美術装置家から出発したヴィンセント・ミネリを監督に得られたことも成功の一つだろう。夢を追う仲間たちにはシャンソン歌手としても知られるジョルジュ・ゲタリーや、ピアニスト・作曲家でもある才人オスカー・レヴァントが好助演している。
紳士は金髪がお好き [1953](5/28, 30, 6/1, 3)
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紳士は金髪がお好き [1953]
モンローの熱いミュージカルに恋をしましょう

[1953年|91分|アメリカ|カラー|スタンダード|原題:Gentleman Prefer Blondes]
監督: ハワード・ホークス  製作: ソル・C・シーゲル  原作: ジョゼフ・フィルズ、アニタ・ルース  撮影: ハリー・J・ワイルド  音楽: ライオネル・ニューマン、ジュール・スタイン
出演:ジェーン・ラッセル、マリリン・モンロー、チャールズ・コバーン


 “ローリング・トゥエンティーズ(狂騒の20年代)” と言われた大恐慌前の1920年代。ニューヨークからパリへと向かう船上が主な舞台。お金持ちと結婚してゴージャスな生活を送ることを夢見る、二人のショーガールが巻き起こす恋愛喜劇。男性映画の名匠と言われながら、実は粋な女性映画も撮れるホークスがすっきりと楽しくまとめ上げた。
 アニタ・ルースの原作は、これまでにもコメディとして 1928年にも映画化されているが、本作は原作を基に 1949年に舞台ミュージカルとして発表されたものを脚色・映画化している。
 スターへの階段を昇り始めたモンローが、生き生きと愛嬌たっぷりにショーダンサーを演じてその魅力を開花。公私ともにモンローと仲が良かった相棒(お目付け役?)的存在のジェーン・ラッセルをはじめ、この手の作品に欠かせない名優チャールズ・コバーンがコミカルに楽しませてくれる。また無名時代のジョージ・チャキリスも端役で出演。レオ・ロビン(作詞)と ジュール・スタイン(作曲)の歌曲もスタンダード・ナンバーとして残っており、特に「ダイヤモンドは女の子の一番の友だち」は舞台当時からヒットしていたが、モンローが歌い踊る場面によってさらに多くの人に印象付けられ、マドンナのミュージック・ビデオでオマージュされるなど、後世にも様々な影響を与えた。
上流社会 [1956](6/5, 7, 9)
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上流社会 [1956]
美しき七色のリズムが描き出す恋の波紋!
第29回 アカデミー賞(1957年)作曲賞/歌曲賞 ノミネート

[1956年|111分|アメリカ|カラー|アメリカンビスタ|原題:High Society]
監督: チャールズ・ウォルターズ 原作:フィリップ・バリー 脚色:ジョン・パトリック 製作:ソル・C・シーゲル 撮影:ポール・C・ボーゲル 音楽:コール・ポーター ジョニー・グリーン ソウル・チャップリン チャールズ・ウォルターズ
出演:ビング・クロスビー グレース・ケリー フランク・シナトラ ルイ・アームストロング


 1950年代半ばのロング・アイランドの大邸宅を舞台に、再婚しようとするセレブなお嬢様、まだ前妻に未練がありそれを阻止しようとする元夫、式を取材しに来た記者たちが入り乱れる。キャサリン・ヘプバーンが舞台・映画共に主演し大好評だった『フィラデルフィア物語』を基に、コール・ポーターの歌曲を用いてミュージカル化した。
 お嬢様役グレース・ケリーにとっては、モナコ大公との結婚前最後の映画出演作品となり、彼女を取り巻く男性陣に、演技も歌も達者なビング・クロスビー(元夫)とフランク・シナトラ(記者)を配したことで、ポーターの新曲が一層引き立った。名曲として残るビングとグレースのデュエット「トゥルー・ラブ」の調べに乗せて、幸せだった頃をうっとりと思いだすグレース・ケリーが美しい。サッチモこと愛すべきジャズの大御所ルイ・アームストロングが本人役で登場し、仲間たちとの唄と演奏で映画の幕が開くのもご機嫌。監督は『イースター・パレード』と同じくウォルターズが務めた。
ビクター/ビクトリア [1982](6/4, 6, 8, 10)
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ビクター/ビクトリア [1982]
ゲイは身を助けると言うけれど 私、とってもつらい!!
第55回 アカデミー賞(1983年)歌曲・編曲賞 受賞
 主演女優賞/助演男優賞/助演女優賞/脚色賞/衣裳デザイン賞 ノミネート


[1982年製作|133分|アメリカ|カラー|シネマスコープ|原題:VICTOR VICTORIA]
監督・脚本:ブレイク・エドワーズ 製作:ブレイク・エドワーズ トニー・アダムス 美術: ロジャー・マウス 撮影: ディック・ブッシュ 音楽: ヘンリー・マンシーニ 振付: パディー・ストーン
出演:ジュリー・アンドリュース ジェームズ・ガーナー ロバート・プレストン レスリー・アン・ウォーレン


 1930年代のパリ。失業して無一文となったソプラノ歌手ビクトリア(ジュリー・アンドリュース)は、窮地を助けてくれたナイトクラブ芸人トディの案じた一計で、女装の男性歌手として売り出す事に。「女装する美しい男性歌手」として一夜にして人気を得る。しかし、やっかみ怪しむ者、女だと思い彼(実は彼女)に惚れてしまうシカゴのギャング、それを妬む情婦ノーマ(レスリー・アン・ウォーレン)らが入り乱れての錯綜喜劇に発展していく。
 劇中のショーとして魅せる「ル・ジャズ・ホット」、トディと小粋にステップを踏む「君と僕」、しみじみと心情を歌う「クレイジー・ワールド」をはじめ、ジュリーが粋な男装や女装(?)で華麗に歌い踊る。この他にも、レスリーの持ち歌「シカゴ・イリノイ」や、劇中半ばでジュリーが(後には別ヴァージョンで)観る者を釘付けにする「セビリアの毒婦」などの魅力的な歌曲は、H・マンシーニ作曲/L・ブリッカス作詞。 戦前ドイツの映画会社ウーファのコメディを、ブレイク・エドワーズが妻アンドリュースにぴったりな題材と考え、脚色・監督。ロバート・プレストン、ジェームズ・ガーナー、レスリー・アン・ウォーレンといった芸達者たちが脇を固めた。当時のパリを再現したセットや衣装も見どころのひとつ。

31
12月

2022年 上映予定

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◆ 2022年 上映予定
※予告なく変更される可能性があります。時間表(こちら)をご確認ください。

新型ウィルス禍の影響により、突然のスケジュール変更を行う可能性がございます。
ご来場の際には最新情報をご確認くださいますようお願いいたします。


5/21

5/27

テアトル・クラシックスACT.1「愛しのミュージカル映画たち」

ニトラム NITRAM

14歳の栞

麻希のいる世界

ゴヤの名画と優しい泥棒
5/28

6/3

愛なのに
6/4

6/10

カモン カモン

ダンサー・イン・ザ・ダーク

英雄の証明
6/11

6/17

選ばなかったみち

猫は逃げた

やがて海へと届く
6/18

6/24

ハッチング 孵化
6/25

7/1

瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと

チェルノブイリ1986

パリ13区

マイ・ニューヨーク・ダイアリー
7/2

7/8

帰らない日曜日
7/9

7/15

ドンバス

ワン・セカンド 永遠の24フレーム
7/16

7/22
09
07月

ドンバス(7/9~7/22)

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ここで何が起きているのか。

監督・脚本:
 セルゲイ・ロズニツァ
製作:
 ハイノ・デカート
撮影:
 オレグ・ムトゥ
美術:
 キリル・シュバーロフ
衣装:
 ドロタ・ロケプロ
出演:
 タマラ・ヤツェンコ
 ボリス・カモルジン
 トルステン・メルテン
 アルセン・ボセンコ
 イリーナ・プレスニャエワ
 スベトラーナ・コレソワ
 セルゲイ・コレソフ
 セルゲイ・ルスキン
 リュドミーラ・スモロジナ
 バレリウ・アンドリウツァ
原題:
 Donbass
製作:
 2018年製作/
 ドイツ・ウクライナ・フランス・オランダ・ルーマニア・ポーランド合作
上映時間:
 121分
配給:
 サニーフィルム

第71回(2018年)カンヌ国際映画祭
 ある視点部門 最優秀監督賞受賞 セルゲイ・ロズニツァ

ロシアとウクライナの戦争を理解するための “ドンバス13のレッスン”
ドンバスで起きた実話を元に構成された衝撃のエピソード
クライシスアクターと呼ばれる俳優たちを起用して作るフェイクニュースから始まり、支援物資を横領する医師と怪しげな仕掛人、湿気の充満した地下シェルターでフェイクニュースを見る人々、新政府への協力という口実で民間人から資産を巻き上げる警察組織、そして国境での砲撃の応酬……。無法地帯“ノヴォロシア”の日常を描く13のエピソードは、ロシアとウクライナの戦争をすでに予見していた。ここでは一体何が起きているのだ。

ロシアーウクライナ戦争の背景、ドンバス戦争を描く
2014年に一方的にウクライナからの独立を宣言し、親ロシア派勢力「分離派」によって実効支配されているウクライナ東部ドンバス地方。ウクライナ軍との武力衝突が日常的に起きているこの地域にはロシア系住民が多く住み、「分離派」の政治工作によってウクライナ系住民との分断が深まり内戦となっている。フェイクニュースやプロパガンダを巧みに駆使する近代的な情報戦と、前時代的で野蛮なテロ行為が横行するドンバスのハイブリッド戦争を、ウクライナ出身の異才セルゲイ・ロズニツァ監督がダークユーモアを込めながら描く—— 今日の戦争でロシア軍の所業を知った今、もはやまったく笑えない映画に変貌を遂げた。2018年カンヌ国際映画祭《ある視点》部門監督賞受賞作品。

09
07月

ワン・セカンド 永遠の24フレーム(7/9~7/22)

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たった1秒しか映らない娘の面影は、永遠に父の心に刻まれる―

監督・脚本:
 チャン・イーモウ
脚本:
 ヅォウ・ジンジー
撮影:
 チャオ・シャオティン
出演:
 チャン・イー
 リウ・ハオツン
 ファン・ウェイ
原題:
 一秒鐘 One Second
製作:
 2020年製作/中国
上映時間:
 103分
映倫区分:
 G
配給:
 ツイン

巨匠チャン・イーモウが  “映画”を愛するすべての人に捧げる、娘への父の想いを描いた感動作。
 文化大革命まっただなかの1969年、中国。造反派に歯向い、強制労働所送りになった男(チャン・イー)は、妻と離婚し、最愛の娘とも疎遠になってしまう。
 数年後、22号というニュース映画に娘の姿が1秒間映っているという話を聞いた男は、娘を一目見たいがために危険を冒して強制労働所を脱出。逃亡者となりながらも砂漠の中を映画が上映される予定の村を目指して進んでいく。しかし、逃亡者は村へ向かう途中、大事なフィルムを盗み逃げ出す孤児のリウ(リウ・ハオツン)の姿を目撃する。
 村までたどり着いた逃亡者は、すぐにリウを見つけ出し締め上げ、盗んだフィルムを映写技師のファン(ファン・ウェイ)に返すのだった。だがそんな時、村では大騒動が勃発!フィルムの運搬係の不手際で膨大な量のフィルムがむき出しで地面にばらまかれ、ドロドロに汚れたフィルムは上映不可能な状態に…。しかもその中には逃亡者が血眼で探していた、22号のニュース映画の缶があった。
 果たして逃亡者は愛しい娘の姿を見られるだろうか?そして、追われ続ける彼の運命は―?

巨匠チャン・イーモウが長年、映画化を熱望していた企画がついに完成!
これまで3度米アカデミー賞(R)国際長編映画賞にノミネートされ、多くの映画祭で華々しい受賞歴を誇るチャン・イーモウ監督の最新作には、躍動するアクションや血沸き肉躍るダイナミズムはない。しかし作品全体にあたたかく流れるのは、チャン監督の確かな”映画への愛”。監督自身長年映画化を熱望していた企画である本作は、かつての監督の名作『初恋のきた道』や『妻への家路』のようなエモーショナルな人間ドラマであり、全ての“映画”へのオマージュを感じさせる。『パラサイト 半地下の家族』を配給したことでも話題となったNeonが北米の配給権を獲得し、2021年トロント国際映画祭に正式出品されるなど、映画ファンなら注目せざるを得ない傑作が誕生した。

1秒でもいい、娘の姿をこの目で確かめたい。
圧倒的な映像美を背景に、娘への父の想いを描いた感動作―
文化大革命時代の中国を舞台に繰り広げられるノスタルジックで普遍的な物語と、広大な砂漠を大胆に映し出す圧倒的な映像美。フィルムの中にたった1秒だけ映し出されているという娘の姿を追い求める父親と、幼い弟との貧しい暮らしを懸命に生き抜こうとする孤独な少女。決して交わるはずのなかった2人が、激動の時代の中で運命的に出会い、そして彼らの人生は思いがけない方向へと進んでいくー。娯楽の少なかった時代に映画に熱狂する人々。その姿は、コロナ禍の私たちに劇場で映画を観ることの素晴らしさを思い出させてくれるはずだ。

02
07月

帰らない日曜日(7/2~7/15)

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かつてこんな日があっただろうか。
この先、こんな日が二度とあるのだろうか。

監督;
 エバ・ユッソン
原作:
 グレアム・スウィフト
 『マザリング・サンデー』
脚本:
 アリス・バーチ
音楽:
 モーガン・キビー
出演:
 オデッサ・ヤング
 ジョシュ・オコナー
 コリン・ファース
 オリビア・コールマン
 グレンダ・ジャクソン
 ソープ・ディリス
原題:
 Mothering Sunday
製作:
 2021年製作/イギリス
上映時間:
 104分
映倫区分:
 R15+
配給:
 松竹

第74回 カンヌ国際映画祭〈プレミア部門〉正式出品
第65回 ロンドン映画祭正式出品
他 多数

それは人生が一変した日曜日だった―。
生涯心に刻まれた〈秘密の恋〉に息をのむ、傑作ラブストーリー

1924年、イギリス。 メイドと名家の跡継ぎ―。
人生を一変させた〈秘密の恋〉を描く、愛の物語。
 1924年、初夏のように暖かな3月の日曜日。その日は、イギリス中のメイドが年に一度の里帰りを許される〈母の日〉。けれどニヴン家で働く孤児院育ちのジェーンに帰る家はなかった。そんな彼女のもとへ、秘密の関係を続ける近隣のシェリンガム家の跡継ぎであるポールから、「11時に正面玄関へ」という誘いが舞い込む。幼馴染のエマとの結婚を控えるポールは、前祝いの昼食会への遅刻を決め込み、邸の寝室でジェーンと愛し合う。やがてポールは昼食会へと向かい、ジェーンは一人、広大な無人の邸を一糸まとわぬ姿で探索する。だが、ニヴン家に戻ったジェーンを、思わぬ知らせが待っていた。今、小説家になったジェーンは振り返る。彼女の人生を永遠に変えた1日のことを──。

カズオ・イシグロ絶賛の小説を
『キャロル』のプロデューサーが映画化
 アカデミー賞®︎6部門にノミネートされた愛の名作『キャロル』のプロデューサーが、ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ、ニューヨーカー誌ほかが絶賛、「最良の想像的文学作品」に与えられるホーソーンデン賞を受賞した小説「マザリング・サンデー」を映画化。
 天涯孤独なメイドのジェーンは、英国名家の跡継ぎとの誰にも言えない身分違いの恋に身も心も捧げるが、たった1日がすべてを変えてしまう―。やがて小説家になった彼女は、その1日を生涯かけて手繰り寄せることになる。カンヌ国際映画祭ほか世界中の映画祭が絶賛。絵画のようなイギリスの風景、そして匂い立つエレガントな官能。秘密の恋に陶酔する、眩いほどに美しいラブストーリー。

新星×コリン・ファース×オリヴィア・コールマン
アカデミー賞®︎受賞俳優の贅沢な共演が実現
主人公のジェーンには、今最も期待される新星オデッサ・ヤング。裸で邸を歩き回るシーンにも果敢に挑み、ジェーンの自由を求める心を大胆に表現した。若き英国紳士ポールには、大ヒットTVシリーズ「ザ・クラウン」でチャールズ皇太子役を演じ、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞をはじめ各賞を席巻したイギリスの若き才能、ジョシュ・オコナー。愛する兄たちを失った憂いと、ジェーンへの恋慕を瞳に宿すポールを繊細に演じた。
さらに、『英国王のスピーチ』のコリン・ファースと、『女王陛下のお気に入り』のオリヴィア・コールマンという、アカデミー賞受賞俳優にして英国の至宝の贅沢な共演が実現。2人は『レディ・マクベス』で英国アカデミー賞にノミネートされたアリス・バーチが手掛けた脚本に惚れこみ、出演を快諾。我が子を戦争で亡くした母親の魂の慟哭を静かに深く体現したコールマンは、スクリーンに見事な奥行きを与えている。また、現在のジェーンにアカデミー賞®︎を2度受賞し、政治家としても活躍したグレンダ・ジャクソンが扮し、圧巻の貫録で観る者を魅了する。

25
06月

教育と愛国(日程調整中)

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知ってほしい
教育で ”いま” 何が起きているかを―

監督:
 斉加尚代
語り;
 井浦新
朗読:
 河本光正
 関岡香
 古川圭子
出演:
 吉田典裕
 池田剛
 吉田裕
 伊藤隆
 松浦正人
 平井美津子
 牟田和恵
製作:
 2022年製作/日本
上映時間:
 107分
映倫区分:
 G
配給:
 きろくびと

ひとりの記者が見続けた“教育現場”に迫る危機
教科書で”いま”何が起きているのか?
いま、政治と教育の距離がどんどん近くなっている。
軍国主義へと流れた戦前の反省から、戦後の教育は政治と常に一線を画してきたが、昨今この流れは大きく変わりつつある。2006年に第一次安倍政権下で教育基本法が改変され、「愛国心」条項が戦後初めて盛り込まれた。
2014年。その基準が見直されて以降、「教育改革」「教育再生」の名の下、目に見えない力を増していく教科書検定制度。政治介入ともいえる状況の中で繰り広げられる出版社と執筆者の攻防はいま現在も続く。
本作は、歴史の記述をきっかけに倒産に追い込まれた大手教科書出版社の元編集者や、保守系の政治家が薦める教科書の執筆者などへのインタビュー、新しく採用が始まった教科書を使う学校や、慰安婦問題など加害の歴史を教える教師・研究する大学教授へのバッシング、さらには日本学術会議任命拒否問題など、⼤阪・毎⽇放送(MBS)で20年以上にわたって教育現場を取材してきた斉加尚代ディレクターが、「教育と政治」の関係を見つめながら最新の教育事情を記録した。
教科書は、教育はいったい誰のものなのか……。

2017年度ギャラクシー賞大賞を受賞した話題作が、 追加取材を加えついに映画化!
2017年にMBSで放送された番組『映像‘17 教育と愛国~教科書でいま何が起きているのか』は、放送直後から大きな話題を呼び、その年のギャラクシー賞テレビ部門大賞、「地方の時代」映像祭では優秀賞を受賞した。
2019年に番組内容と取材ノートをまとめ書籍化(岩波書店刊)。2020年には座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルで上映もされた。これだけ長く注目され続けるのは、多くの人にとって教科書問題が身近であり、またこれからの社会を考えるうえで「教育と政治」の関係が重要であるという証左ではないだろうか。
映画化にあたっては、いくつもの壁にぶち当たりながらも追加取材と再構成を敢行し、語りは俳優・井浦新が担当した。
いまあらたに誕生した映画版『教育と愛国』がいよいよ劇場公開となる。

25
06月

瀬戸内寂聴 99年生きて思うこと(6/25~7/15)

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晩節なんて汚したっていい。好きに行動すればいいの。

監督:
 中村裕
語り:
 中村裕
朗読:
 奥貫薫
音楽プロデュース:
 菊地成孔
演奏:
 菊地成孔
 林正樹
出演:
 瀬戸内寂聴
製作:
 2022年製作/日本
上映時間:
 95分
映倫区分:
 G
配給:
 KADOKAWA

生きるということは、
 死ぬ日まで自分の可能性をあきらめず、
与えられた才能や日々の仕事に
 努力し続けることです。

大正、昭和、平成、令和と
 4つの時代を生きた作家が語る、
  「恋」と「革命」その人生。
2022年5月15日で満100歳を迎えるはずであった瀬戸内寂聴に、密着17年間という歳月を撮影し続けた監督・中村裕。2015年にNHKスペシャル「いのち瀬戸内寂聴密着500日」(ATP賞ドキュメンタリー部門最優秀賞受賞)のディレクターもつとめた実力派監督だ。17年に及ぶ密着では、日常的に互いに全てを報告し合う、まるで母親、先達、友人、あるいは恋人のような・・・形容しがたい関係性の二人。長年、寄り添い続けた監督だから描ける“誰も知らない瀬戸内寂聴”の“本音”や“金言”の数々が満載の貴重なドキュメンタリー映画が誕生した。

密着17年――。
誰も知らない瀬戸内寂聴の
金言の数々と秘蔵映像。
99年の恋と革命。
その波乱万丈の「生き様」とは─。
寂聴は、死の直前まで月刊誌、新聞の連載をこなす“現役“作家であり、2020年1月まで行っていた、月一の法話には全国から人が押し寄せる「最長寿の国民的アイドル」。駆け落ち、不倫、三角関係など、自らの体験を私小説の形で次々に発表し、世間のバッシングに晒されるも、女流作家として不動の地位を確立。51歳のとき出家し、以来、僧侶、作家の2つの顔を持つ。いつまでも恋心を持って生きる―。女性であるということを忘れず人生を楽しむ―。彼女の“生き様”は、不寛容な空気が充満しつつある現代社会で、人間の生命力とは何かを強く感じさせてくれ、〈いかに生き、老いていけばいいのか〉というヒントともなるはずだ。

25
06月

パリ13区(6/25~7/8)

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つながるのは簡単なのに 愛し合うのはむずかしい

監督・脚本:
 ジャック・オーディアール
共同脚本:
 セリーヌ・シアマ
 レア・ミシウス
原作:
 エイドリアン・トミネ
 「アンバー・スウィート」、「キリング・アンド・ダイング」、「バカンスはハワイへ」
出演:
 ルーシー・チャン
 マキタ・サンバ
 ノエミ・メルラン
 ジェニー・ベス
 カミーユ・レオン=フュシアン
 オセアーヌ・カイラティ
 アナイド・ロザム
 ポル・ホワイト
原題:
 Les Olympiades
製作:
 2021年製作/フランス
上映時間:
 105分
映倫区分:
 R18+
配給:
 ロングライド

洗練されたモノクロームで映し出す、誰も見たことのなかったパリがここにある。

気軽に人とつながれても、愛を深めるのは簡単じゃない。
迷いながらも何かを求め続ける大人たちの恋愛物語。それは人生が一変した日曜日だった―。
コールセンターでオペレーターとして働く台湾系フランス人のエミリーのもとに、ルームシェアを希望するアフリカ系フランス人の高校教師カミーユが訪れる。二人は即セックスする仲になるものの、ルームメイト以上の関係になることはない。同じ頃、法律を学ぶためソルボンヌ大学に復学したノラは、年下のクラスメートに溶け込めずにいた。金髪ウィッグをかぶり、学生の企画するパーティーに参加した夜をきっかけに、元ポルノスターでカムガール(ウェブカメラを使ったセックスワーカー)の“アンバー・スウィート”本人と勘違いされ、学内中の冷やかしの対象となってしまう。大学を追われたノラは、教師を辞めて一時的に不動産会社に勤めるカミーユの同僚となり、魅惑的な3人の女性と1人の男性の物語がつながっていく。

ジャック・オディアール『ゴールデン・リバー』
×セリーヌ・シアマ『燃ゆる女の肖像』
×レア・ミシウス『アヴァ』
 が描くミレニアル世代4人の男女が織りなす “新しいパリ” の物語
カンヌ国際映画祭パルムドール受賞『ディーパンの闘い』をはじめ数々の名作で世を驚かせてきた、今年70歳を迎える鬼才ジャック・オディアール監督。待望の最新作では、『燃ゆる女の肖像』で一躍世界のトップ監督となったセリーヌ・シアマと、若手注目監督・脚本家レア・ミシウスと共同で脚本を手がけ、大胆さと繊細さを併せ持つ女性のまなざし、そして圧倒的なモノクロの映像美で“新しいパリ”の物語を描き出した。舞台となる13区は、高層住宅が連なる再開発地区で、アジア系移民も多く暮らす。古都のイメージとはまったく違う独創的で活気に満ちた、まさに現代のパリを象徴するエリアだ。このフランス映画界屈指の世代を超えたコラボレーションは大きな話題を呼び、2021年のカンヌ国際映画祭で絶賛、セザール賞では5部門にノミネートされた。

25
06月

ふたつの部屋、ふたりの暮らし(日程調整中)

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夢にまで見た最後の計画。
あたりまえと思っていた日常が消えた。

監督・脚本:
 フィリッポ・メネゲッティ
出演:
 バルバラ・スコバ
 マルティーヌ・シュバリエ
 レア・ドリュッケール
 ミュリエル・ベナゼラフ
 ジェローム・バレンフラン
原題:
 Deux
製作:
 2019年製作/フランス・ルクセンブルク・ベルギー合作
上映時間:
 95分
映倫区分:
 G
配給:
 ミモザフィルムズ

アパルトマン最上階に向かい合うふたつの部屋
互いを隔てる扉は、やがて社会の障壁となって、ふたりの前に立ちはだかる

南仏モンペリエを見渡すアパルトマン最上階、向かい合う互いの部屋を行き来して暮らす隣人同士のニナとマドレーヌは、実は長年密かに愛し合ってきた恋人同士。マドレーヌは不幸な結婚の末に夫が先立ち、子供たちもいまは独立し、家族との思い出の品や美しいインテリアに囲まれながら心地よく静かな引退生活を送っている。2人の望みはアパルトマンを売ったお金で共にローマに移住すること。だが子供たちに真実を伝えられないまま、時間だけが過ぎていく。そして突如マドレーヌに訪れた悲劇により、2人はやがて家族や周囲を巻き込んで、究極の選択を迫られることになる。
最愛の人と築き上げた平和な日常が突如崩れ去った時、自らの手で人生を取り戻すべく抗う彼女たちが選んだ答えとは――。

アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出、セザール賞新人監督賞受賞
独仏を代表する2大女優の共演 × 光と影が織りなす秀逸な映像美
ニナを演じるのはカンヌ国際映画祭女優賞を受賞した『ローザ・ルクセンブルク』(85)、『ハンナ・アーレント』(12)など、アメリカとヨーロッパを股にかけ活躍するバルバラ・スコヴァ。一方、マドレーヌに扮するのは、フランスの名門国立劇場コメディ・フランセーズの団員でもある大女優、マルティーヌ・シュヴァリエ。
監督・共同脚本を手掛けたのは、本作で初長編とは思えない成熟した演出を見せたイタリアの新たな才能フィリッポ・メネゲッティ。2020年、セザール賞新人監督賞受賞、リュミエール賞の新人監督賞、最優秀女優賞受賞を始め、2021年にアカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト(フランス代表)に選出、ゴールデングローブ賞非英語映画賞にノミネート、ロッテントマト批評家スコア98%を記録するなど大絶賛をもって迎えられ、大きな話題を集めた。
社会の障壁の中で、愛する人との自由な人生を勝ち取るため闘う女性たちを、独仏を代表する2大女優の圧倒的な演技と、光と影が織りなす秀逸な映像美でサスペンスフルに描き上げた異色の注目作が誕生した。