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11月

アフター・ミー・トゥー(11/11~11/24)

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語りたいことは、まだ、たくさんある。

監督:
 パク・ソヒョン(#1:「女子高の怪談」)
 イ・ソミ(#2 <100. 私の体と心は健康になった>)
 カン・ユ・ガラム( #3 <その後の時間>)
 ソラム( #4 <グレーセックス>)
原題:
 After MeToo
製作:
 2021年製作/G/韓国
上映時間:
 85分
配給:
 ストロール

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<女子高の怪談> (監督:パク・ソヒョン)
教員によって長年続いていたセクハラ・性暴力が代々「怪談」のように言い伝えられてきた女子高。2018年、生徒たちは声を上げ、「怪談」を「真実」として社会に突きつける。韓国「#Me Too」運動のなかで最も多くの人々が参加した「スクールMe Too」(学内性暴力の告発)のその後を記録する。

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<100. 私の体と心は健康になった>(監督:イ・ソミ)
2020年、一人で暮らす49歳の女性。幼少期に性暴⼒に遭い、そのトラウマに⻑年苦しんできた。
「自分にできなかったことは、苦しかった話を大声で話すこと」。彼女は意を決し、かつて過ごした故郷へと向かう。

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<その後の時間>(監督:カン・ユ・ガラム)
「アートMe Too」に参加し、創作と活動の間に揺れるアーティスト3⼈の現在を追う。このままでは活動家になってしまうのではという不安。自分たちの活動は性暴力防止に本当に役立つのか、問題は誰が解決すべきなのか。自問自答しながら前に進むアーティストたちの姿を映す。

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<グレーセックス>(監督:ソラム)
恋愛も性的なコミュニケーションもしたい。それはお互いの愛情を感じられる行為だから。けれど、相手が一方的なこともある。恋人関係やマッチングアプリでの出会いで感じたもやもやを4人の女性が語る。被害/加害で定義できない不快感、性的自己決定権という言葉では線引きが難しいグレーゾーンに迫る。

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韓国「#Me Too (ミートゥー)」運動の熱気から3年、
残された課題と連帯の軌跡を追う4つの物語ドキュメンタリー

2017年秋、世界中に広がった「#Me Too」キャンペーン。この、性暴力の被害体験を「#私も」というハッシュタグととともにSNSに投稿する運動は、韓国でも大きく盛り上がった。実はその前年、韓国では「女性だから」という理由で若い女性が見知らぬ男に殺害される事件が起きていた(2016年江南カンナム駅通り魔殺人事件)。女性たちは憤り、これまで抑圧されていた思いが一気に噴き出していく。フェミニズムの気運が高まるなか、2018年、現役の女性検事が上司からの性暴力を告発したのを機に「#Me Too」運動は急速に広がり、女性たちは社会変革に向け様々な取り組みを実行していった。

それから3年後の2021年。かつての熱気が落ち着いた「#Me Too」は、どのような状況にあるのかーー。これまでもフェミニズムをテーマにした作品を手がけてきたカン・ユ・ガラム監督を中心に、世代の異なる女性監督4人が集まって制作されたドキュメンタリー『アフター・ミー・トゥー』は、「#Me Too」のその後を映し出していく。

本作は、4編のオムニバスで構成され、学校やアートの現場で「#Me Too」運動に参加した人たちの“その後”を描く作品や、「#Me Too」から取りこぼされた中年女性の姿を追う作品のほか、「#Me Too」とも言い切れない、「加害」「被害」の区分けが難しいグレーゾーンをテーマにした作品も収め、「#Me Too」の先にある新たな課題を観る者に問いかける。

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